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みそ
2025-01-08 18:00:51
3551文字
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本編ロナドラ
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巡る季節(ロナドラ/30年後ロナドラ掌編つめあわせ)
ポストカード1枚に収まる程度のロナドラたち 新しいの書いたら都度追加していきます
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長い、長い糸の先(30年後ロナドラ)
たった一本の白い糸が、花や星に育ってゆく様を見ている。淀みなく動き続ける一本の針によって。
手で編めるもんなんだな。
そう零した冬の日。君ら人間が産み出した技術だぞ、と返って来た声には呆れが滲んでいた。
実に六十年ぶりのリバイバルだと、大きいが細っこい手に華奢なかぎ針を携えてドラルクは言った。当時は城で使うものを好みに拵えるのにハマっていたらしいが、今回は何で火がついたやら。俺はドラルクがレース編みまでやるなんて、その時まで知りもしなかったのに。
真新しいかぎ針とは対照的に、傍らの技法書は随分な年代物だ。色あせた用紙、掠れた印字、手描きの図版。日本語でもルーマニア語でも、英語でさえないそれを開いては編み倒しているのだ、このところのドラルクは。静かに、豆を数える時と同じ真剣な目をして。
六十年前というと、俺は生まれてもいない。その頃、あの城のどこかで、ジョンに見守られながら延々針を繰っていただろうドラルクの姿を想像する。ぽつぽつと語られたかぎ針編みの流行り廃り、一族内で腕を競い合った日々。
たまに、こうして思い知らされる。純然たる事実として俺たちの間に横たわる、時間という隔たりについて。
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22年のホワイトデーアカジャが元ネタ、レース編みのドイリーについて掘り下げたかった
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