akinoshiroihana
2024-12-15 22:07:48
6454文字
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ラ―ヒュンワンドロ2024名刺原文






レアモンスターもしくは絶滅危惧種の保護依頼だった
雑魚とはいえ手荒にはしてはけない巨獣たちの、混乱しての足踏みを躱しいなし、柔らかい場所に転ばせて、ふうと肩で息をしたところに

すまない、本当にすまない間違えた
ヒュンケルはからっぽの諸手を胸の高さまで上げて真顔で詫びた。

子供の頃の地底魔城や、長じて後団長としてそこをあずかる身になったときにも、共に暮らすモンスター達のささやかな手伝いをするのが好きだったのだと、以前から青年ははにかむように言っていたからそこまではいい、

寒風吹きすさぶ中、ざばりとかけられたのが、温めた外套ではなくスコップで掬った粉雪だったから

だって、父さんまわりの一番近しい連中はだいたいアンデッドだったわけで、彼等にあったかいものを持っていったりお帰りと飛び付いた日には、肉が溶け落ちたり吐く汁が止まらなくなって魔王さまにがいこつ系仲間へと転職させて戴きに行かねばならなくなったり、そりゃあ大変だったんだ
団長時代の執事にも"長生き"してほしいから「夜なべをして体を温めるんじゃない」とよく命じ

自分の無駄に熱を帯びた体をうとましく思った事の方がよほど長いのだと、気が付けば彼はなにやら恋しくも可哀想な思い出の世界に行っており、カワイソウなことまで言い出していたのを、暖炉前に広げ温めた毛布に包み直され、ホットワインを啜っていた半魔の青い腕が青年の銀髪を掴んで連れ戻す。それでもいい加減慣れろ、と、俺の体温に、俺に。

「まだ気に入らんか」
気持ち悪いのかと聞けば

「気持ちいいから混乱する」
そんな返事が来た先の白い頬がみるみる赤く、熱くなった。