ベコ
2024-11-18 22:52:17
4956文字
Public CP無し
 

ギャメルは俺が育てた

セザールとギャメルの出会いから別れまで。
※セザールの人物像思いっきり捏造してるのでご注意ください。


「なあ団長、もっとガッツリ金稼ぐ方法はねえのか?例えばこう……町全体を襲うとかよ」
ひと仕事を終え、仲間達で酒を酌み交わしている最中のことだった。
「おいおい、無茶言うなよギャメル。うちの規模でンな大層なことできるわけねえだろ」
セザールは驚き半分、呆れ半分で言葉を返した。
そう、こんな少人数では出来ることは限られている。金持ちにありもしない儲け話を持ちかけて金を騙し取るとか、景気の良い店に強盗しにいくとか、小さな隊商を襲うとか、精々そのくらいが関の山だ。
ドカンと大きな稼ぎはないがセザールの優れた采配のおかげで失敗は少ないし、団員達で山分けするには充分なほどの稼ぎを得ていた。しかしギャメルが欲しいのはこんな端金ではない。もっと早く、もっと沢山の稼ぎが必要なのだ。
考え込むようにじっと手元のグラスを見つめるギャメルの様子に、セザールは彼との別れが近いことを察した。
―――コイツはいつまでもこんなとこに留まる器じゃねえか。
これからギャメルがどんな盗賊団を作り上げるのか、セザールは密かな期待を込めてギャメルのグラスに酒を注いだ。