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ちよど
2024-11-18 20:09:50
9256文字
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わし様など
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練習1P 400個記念企画短編化まとめ
#練習1P、のタグで書いていたもの。このたび、読んでくださったみなさまのおかげで400個書けたので記念企画としていくつか短編化しました。
リクエストしてくださった方々ありがとうございました。
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No.4 ビマヨダ「出撃!!」
■原文■
その合唱とリズムにビーマは槍を握りしめた。
総力戦だった。カルデアの数百騎と比べ相対する敵は千を超える。さすがに顔を強張らせていたマスターをドゥリーヨダナが促して、合唱と足を踏み鳴らし始めたのだ。
「「カールーデーア!!」」ドンドンドン!!
ふたりが始めたそれに心得た戦闘系サーヴァント達が続き、皮肉げな童話作家が足を踏み鳴らした。
「原始的なトランスだ。だが悪くない」
子供サーヴァント達がそれに倣う。膨れ上がった狂騒の中、ヘクトールが顎を撫でた。
「なるほど『百王子』。数を使うのはお手の物ということか。──ところで、あんた。せめて顔を隠したらどうかい?」
指摘にビーマは身体をぶるりと震わせた。
「悪ぃな。このリズムを聞くとどうしても血がたぎる」
視界の端でカルナがアシュヴァッターマンが笑ってリズムを打ち鳴らしている。
かって、戦場でこのリズムが聞こえた時は必ずあいつがそこにいた。半神と戦う味方を鼓舞するカウラヴァの合唱とリズム。
その響きを自陣で受けながら、ビーマはドゥリーヨダナ達を見つめる。
マスターが顔をあげていた。そこにはもう決意だけがある。
リズムが最高潮に達し、マスターは腕を振り下ろす。
■短編■
ダンダンダン!!
マスターと話をしていたドゥリーヨダナが急に足を踏み鳴らし、集まっていたサーヴァントの何人かが振り返った。
これは総力戦だった。
カルデアの数百騎と比べ相対する敵は千を超える。野外で全戦力を展開し向き合う両陣営だが、明らかにこちらの数は少なくマスターの顔は強張っていた。
そのマスターはドゥリーヨダナに促されて足を踏み鳴らす。
「カールーデーア!!」ダンダンダン!!
「カールーデーア!」ダンダンダン!!
ドゥリーヨダナの仕草を理由もわからず真似をするマスターを見て、戦闘に慣れたサーヴァントが口元を上げる。
彼らは足を踏み鳴らし、武器を地面に打ち鳴らして声を重ねた。
「カールーデーア!!」ダンダンダン!!
戦闘系サーヴァントは多い、彼らが参加した事で音は重なり唱和してうねりを帯び始める。
「原始的なトランスだ」
少年姿の童話作家が皮肉げにタブレットをしまった。
「──だが、悪くない」
細く痛みを訴える足が地面を踏み鳴らす。
「カールーデーア!!」ダンダンダン!!
彼の姿を見て、いきなりの事に戸惑っていた子供のサーヴァントたちがそれに倣う。
「カールーデーア!!」ダンダンダン!!
幼い声も加わり膨れ上がる一体感は高揚をも巻き込んで、カルデアのサーヴァント全てを包み込もうとしていた。
その狂騒の中、ヘクトールが顎を撫でる。
「なるほど『百王子』。数を使うのはお手の物ということか。──ところで、あんた。せめて顔を隠したらどうかい?」
指摘に、狂騒に参加していなかったビーマは身体をぶるりと震わせた。
「悪ぃな。このリズムを聞くとどうしても血がたぎる」
視界の端でカルナが、アシュヴァッターマンが、在りし日のように笑ってリズムを打ち鳴らしている。
カーウーラーヴァ!! ダンダンダン!!
耳の奥からまざまざと蘇る狂騒。かって、戦場でこのリズムが聞こえた時は必ずあいつがそこにいた。半神と戦う味方を鼓舞するカウラヴァの合唱とリズム。
それと似た響きを今度は自陣で受けながら、ビーマはドゥリーヨダナ達を見つめる。
あの戦場では旗頭だった男が、今はマスターを支え気後れした味方を鼓舞し勝利へとサポートしている。
「カールーデーア!!」ダンダンダン!!
笑いながら狂騒を煽る男は今は敵ではない。
ビーマは槍を握りしめた。
何か言いたげなヘクトールの視線を無視して、槍を地面に打ち付ける。
「カールーデーア!!」ダンダンダン!!
ビーマの大声にドゥリーヨダナが振り返った。ふふん、と得意げに目を細めたがすぐにその目はマスターに向けられる。
マスターが顔をあげていた。そこにあるのは決意だ。
リズムが最高潮に達し、マスターは腕を振り下ろす。
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読んでくださってありがとうございます。
少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。
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