シフォン
2023-06-06 21:54:13
3761文字
Public 小説
 

黒白無常

2023年秦兄弟誕生日記念。
パラレル時空で死神として働く兄弟の話。
ファンタジー要素、捏造設定等多分に含みます。




 黒と青、白と赤の軌跡を描いて二人は飛び回る。
 スピードなら自分たちの得意分野、負けてはいられない。
 相手を翻弄して、強力な気弾で捻じ伏せるのが定石だ。
 アイコンタクトを取り、悪霊の行動を静かに待つ。
 
 そうしているうちに、どちらを襲うか虎視眈々と
 様子を伺っていた悪霊が再度白無常の前に現れた。

 「クスクス……そんなに僕のこと好きなんだ?
  じゃあ“コレ”あげようかな!」

 「帝王宿命拳!」

 悪霊をギリギリまで引き付けた白無常は、
 膨大な量の気が渦巻く巨大な光弾を生み出した。
 悪霊の身体が跳ね、黒無常の元まで飛ばされる。

 「今度は俺か? 全く、見境の無い奴だ!」

 負けじと黒無常も同じ光弾を放ち、地面に叩き落とす。
 仲睦まじくも無情な連携攻撃に、悪霊は堪らず崩れ落ちた。

 ──────隙は出来た。

 「そろそろ眠ってもらいましょうか」

 「そうだな」

 二人の両手に気が収束し、
 大気中のマナすら呑み込む強力な気弾が形成されていく……

 「ここまで私たちを追い詰めたのです!」

 「代償は高くつくぞ!」

 「「你也来了、正在捉你!!」」

 「「双極・帝王漏尽拳!!!!!!」」