シフォン
2023-06-06 21:54:13
3761文字
Public 小説
 

黒白無常

2023年秦兄弟誕生日記念。
パラレル時空で死神として働く兄弟の話。
ファンタジー要素、捏造設定等多分に含みます。



 「……何で僕たちの通り名って黒白無常なんだろう?
  そりゃ良い名前だとは思うよ、僕たちにピッタリのね。
  性格もそっくりだし、城皇公の直属の部下。最高だよ。
  でもよりにもよってあいつらと同じ名前って……
  
 崇雷、崇秀という双子の兄弟。
 両親を亡くした孤児だったが、運良く拾われ獄卒となった。
 昔から妖力が強かった二人は物凄い速さで昇進していき、
 非常に凶悪な悪霊の捕縛任務を任されるようになった。
 与えられた通り名───コードネームは、「黒白無常」。
 しかし、悪名高かった彼らの先祖も同じ通り名だったらしく、
 兄弟共に不服に思っていた。

 「名前のことは俺も同じこと思ってるし怒ってるぞ。
  だが、俺たちは俺たちの仕事をすればいいんだ。
  汚名返上のチャンスだからな。
  ……さて、着いたか」

 黒い雲が落ち、雷鳴が響き渡る。
 加えて大雨、今宵の戦場のコンディションは最悪だ。
 その中心に、どす黒い妖気を放つ霊魂が一つ。
 目標を捉えた二人の目つきが変わる。
 
 「禍々しいね……一体どれほどの悪行積んできたんだろう。
  帰ったら聞いてみよっと」

 「報告ではそれほど強くないはずだ。手短に済ませるぞ」


 「「黒白無常、対象を確認。これより戦闘開始!」」