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呪術廻戦の世界に飛んだ異世界人と分かったので帰ろうと思います。(仮)3

五条夢。続くか続かないか分からない。
名前変換機能をテストで使ってみたかった題材。
※名前変換なしだとデフォ名(藤森沙奈)になります。

今日は硝子さんの誕生日だそうです。誕生日おめでとうございます!
なのに更新は五条夢っていう。きっかけ大事よね。
今回は前半夏油君、後半は五条君。で、一応携帯編(?)終わりです。



 時刻は昼を過ぎて日が沈みかけた頃。
 お昼は食べず、五条君はあれからずっと眠っている。だけど、少しずつ顔色が落ち着いてきているのが分かる。

「ん……?」

 新しいタオルを彼の額に変えてやると、何かの光が見えた。
 何だと少しだけ彼の掛け布団からのぞき込むと、ケータイの光だったらしい。
 私が少し席を外している時に目を覚ましたのか、ケータイを握ったままで寝ているようだ。

(これ、急用な用事だったらヤバい感じなのかな?)

 よく浮気する夫だ妻だのって秘密のやりとりを探ろうとするのを思い出す。そんなことするやついるのか、と思うのだが一度気になったら覗きたい気持ちになるのも無理はない。
 しかし、ずっと光っている。

(す、少しだけ。あくまで急用な用事があるかもしれないから。悪趣味な意味じゃないから!)

 ごめんね五条君、と彼から携帯を取って開く。すると、着信とメールがいくつか今日だけで何十件も来ているらしかった。
 ブブブ――
 マナーモードをしているせいか、ブルブルと震えている。また新着メールがやってきた。

(こんなにメール……任務ってそんなに頻繁にやりとりしてるの?)

 これじゃあちゃんと休み取れないんじゃないか。やはり携帯を買いに行くのを断って硝子ちゃんと行ってよかったかもしれない。……まぁ、後日知ったのだけど、ドタキャンされた(?)後の男二人組は夏油君の部屋でゲーム大会して遊んでいたらしい。休めて……るのかな?

「これ以上はやめよう」

 これ以上はマジでプライバシーの侵害になる。訴えられてここを追い出されたら今度こそ路上に彷徨うことになる。それだけは待ってほしい。せめて、元の世界に帰る方法を見つけるまでは待ってほしい。

……? ――っ」

 もぞもぞと近くで音が聞こえた。私は慌てて彼の携帯を枕元に置いた。
 私は急いでベッドから離れようとすると、急に視界がベッドに近くになる。
 状況が分からないが、ただ五条君にぎゅっと胸元に抱きしめられているのだけは分かった。耳元から彼が呼吸している音が聞こえていた。

(い、いやいやいや!! ちょっと待て! どうしてこうなってんの?!)

 私は今まで男の子に抱きしめられたことがなく、どうしたらいいか分からず頭がパニック状態だ。なんとか叫びたいのをぐっと押し黙っているだけ偉いと思ってほしい。
 彼の心臓の音が聞こえる。聞くたびに私の心もどくんどくんと心臓が高鳴る。

(い、いやいや! 何高校生にときめいてんの! 相手は未成年だよ?)

 これがまだ五条先生とかナナミンとかなら分かるよ。大人だしね。私はうんと年上だぞ、これじゃうぶおばさんじゃないか。
 ……いや、実際そうなんだけど。付き合ったことはない。
 ――付き合ったことはない? 本当に?
 ざーっとまるでテレビが映らなくなったモノクロの映像が流れているように、ノイズが走る。

『俺と付き合わね?』
『え? でも……
『俺のこと嫌い?』
『嫌いじゃ――
『なら、お試しってことで』
『え?』
『一週間。その間に沙奈のこと落とす。一週間でも駄目だったら――……

 またノイズが邪魔をする。その先は聞こえなくなった。