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あいづき
2024-10-16 18:18:34
Public
TRPG(CoC)関連
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物換星移
プルガトリウムの夜 現行未通過❌️
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※あてさんが書いてくれた二次創作漫画の実之視点的なもの
酔狂の先
「あは、タバコくさ〜い」
人の髪を揉みくちゃにして、急に距離が近くなったと思ったら額に唇が触れて、それが離れたらにんまりと笑って煽るような事を言う男を前にして、俺は正直どう扱えば良いのか分からない。
日々正解を探して動いている訳でもないが、最悪の事態を想定しておいて動く癖が昔からあり、ある程度の予測が何通りも欲しい。その中で一つ一つ状況によって選択をして行きたいのだが、この男、小鳥遊翡翠に関しては予測不能な事が多くて、最悪の想定が出来ない。最低の予測が出来ないと、視野が狭くなる。今目の前に居るのは小鳥遊だけで、物理的にも視界は狭いのだが。そういう事でもない。
酔っているのは火を見るより明らかだから、酔っ払いに何をされようが気にしてはいないが、酔っ払いだからこそ予測が出来ない。かくいう俺もある程度アルコールは回っているのだが、呑まれる程ではない。そうならないようにセーブはしているし、それでなくとも小鳥遊の行動が突飛過ぎて酔いなど簡単に醒める。
「煙草臭いのなんか今更だろうが、この酔っ払いが」
「え〜? んへへ、でもそれがみゆきちゃんだしなぁ〜」
わしゃりと、髪を掻き上げられる。物理的な距離が近付いて、また何が来るんだと思えば目尻に唇が落ち、離れ、額を合わせて犬がじゃれ付くようにぐりぐりと擦り寄ってきて。鼻先が擦れる。それこそ動物同士のスキンシップみたいじゃないか。何だか無性に小鳥遊に主導権を握られている事に腹が立ってきた。どうせこのまま寝落ちるだろうから、引っ掴んでベッドにでも放り投げておくかとその身体を離すように腕を伸ばして、押す。ぐずる声が聞こえるが知ったことではない。
体格差的に多少有利である事を加味しても酔っ払いを運ぶのは骨だ。肩に腕を回させて、ある程度歩かせてから、そのまま柔道の寝技のようにベッドにその細い身体を押し倒す。
「おらクソガキ。とっとと寝ろ」
「みゆきちゃんも〜」
しっかりと腕を掴まれてしまえば、振りほどくのは面倒で。
深い深い溜め息を吐いて、その頭をくしゃりと撫でる。
「分かったから、寝ろ」
──んで、明日己の行動を思い出して俺に謝罪しろ。
そう、心の中でだけ呟いて。小鳥遊と共に俺も瞳を閉じる。
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