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お芋さん太郎
2024-04-02 20:42:38
13374文字
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ONEPIECE
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狩り大会
#ハートの海賊団オールキャラ #パラレル
※ずっと前にネットの海に流したやつ
※パラレル設定注意!特殊設定注意!
※ペンギンとシャチの技は捏造
※オリキャラクルー、モブクルーがしゃべる
※ちょっとガラ悪いハートの海賊団
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船がとつぜん激しく揺れた。
まわりを見渡すが、異常はなにもみられない。
オキアミ海賊団の船長オキアミは見張り台に立つ男に声を張り上げた。
「なにか見えるか!」
「いえなにも! なんスか今の揺れ!」
「わからん!」
海面じゃなければ海中か。
この海域は岩礁など無かったはず。
さては海王類のいたずらか。
考え得る可能性を頭に浮かべながら、海をのぞき込む。
巨大な背びれや尾びれは確認できない。
見えるのは黄色くて丸い、なにかの影。
こんなものは見たことがない。
オキアミはたっぷりとしたあごひげを撫でながら目を細めた。
黄色い影はどんどん大きくなり、船へと迫る。
やがて海が小高い丘のようにせり上がった。
オキアミの眼前に現れたのは、人を小バカしたような陽気な顔のジョリーロジャー。
「て、敵襲~~~!」
「戦闘用意!」
見張りの男が警鐘を打ち鳴らす。
オキアミはすぐさま敵船を迎え討つよう、船員らに指示を出した。
自らも剣を抜き、金属でできた丸こい船を睨みつける。
そこに涙と鼻水で顔面をぐちゃぐちゃにした新入りが、バタバタと走り寄ってきた。
「オキアミ船長~!」
「なにをやってる! お前も構えろ!」
「船長、船底から、侵入者がッ」
「あァ!?」
「2人組が、船底から、恐ろしく強ェんだ、穴開けて入って来やがってよォ!」
新入りは完全にパニックになっていた。
足元から伝わるのは細かな衝撃と、船員たちの情けない悲鳴。
それが大きくなるにつれ、船がゆっくりと傾き始める。
襲撃はずいぶんと前から始まっていたことが、今さらながらにわかった。
「バカヤロウ、怖気付いてんじゃねぇ! 手前ェも海賊なら武器ぐらい構えやがれ!」
新入りの胸倉をつかみ上げ発破をかける。
その数秒の小間のことだった。
船員らに「船長!」と呼ばれ、今度はなんだと振り返る。
いつの間にか甲板に白いツナギの集団が乗り込み、武器を振り回していた。
その人数はたったの数名ほど。
いつもであれば屁とも思わないような人数である。
しかし白いツナギはいっこうに減らず、味方ばかりが倒れゆく。
オキアミはつかんでいた新入りを乱暴にぶん投げた。
目に止まったひとりの男と向かい合う。
剣のぶつかる高い音。
舞い上がる血しぶき。
ガツンと轟く発砲音。
鼻をくすぐる火薬臭。
そんなものとは、まるで別世界にいるような男だった。
なにしろこの戦いのさなか、優雅に足を組んでタルに腰かけ、のんきに指のささくれをいじっている。
「トラファルガー
……
ロー!」
手配書や新聞でよく見かける顔だった。
いったいこれまで何をしてきたのか、若造のくせに懸賞金は億を超えた大型ルーキーのひとりである。
だからといって賞金額は強さだけを語るものではないということを、オキアミは知っていた。
名前を呼ばれたローがチラリと顔をあげる。
その間も、船の勾配は増すばかりだ。
「おれのことは気にするな。ただの引率だ
……
この遊びのな」
「フザけるな! 何が遊びだこのガキが! お前はおれが相手になってやる!」
オキアミが剣を向けながらローににじり寄る。
対するローは長い刀を抜きもしない。
じっと座ったまま、小さなあくびをひとつした。
ローにとってこれは戦闘でもなんでもない。
何気ないただの日常なのだ。
その雰囲気が醸しだす無関心さが、オキアミをいっそうイラつかせる。
ここまでバカにされて、黙っていられる海賊などいるはずもなく。
「この野郎ナメやがって!」
オキアミの頭の中で、ついにプツリと何かが切れた。
大きく剣を振りかぶる。
スカした顔に刀身をぶち当てれば勝ちだ。
ローと一瞬だけ目線がかち合い。
「はいごめん、ちょっとどいて~」
「ぶへェッ!」
剣を振り下ろす間もなく、オキアミは宙を舞った。
背後から頬を何かで殴られたのだ。
顔の骨という骨から嫌な音が聞こえる。
頭が芯から揺さぶられ、一瞬、気を飛ばした。
しかし海に叩きつけられたことで、ハッと意識が戻る。
酸素を求めて海面をめざす。
やっと顔を出せたと思った、その矢先。
息することもできないうちに体が沈んだ。
何かに足をつかまれている。
そいつはギザギザの歯を不気味にのぞかせていた。
凶悪な口元とは対象的に、帽子は可愛いキャスケット。
逃げようともがくオキアミを海中に引きずり込もうとする男。
楽しげに笑うその顔は、まるで彼らが背負う死の象徴のようで。
どんなに暴れても無駄だった。
悲鳴すらあげられず、空気は逃げていくばかり。
そうやってオキアミは暗い水底へと沈められていった。
薄れゆく意識の中で、ポツリと思う。
こいつら、
バケモノだ。
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