スモロ|今日のまとめ

SNSに投稿していた小ネタまとめ

【9月】


ローが買ってきたかわいいくまちゃんの形したスポンジでゴシゴシお皿を洗っているスモーカーさん
もう少し優しく使えと怒られるスモーカーさん
スポンジなのに?と思うスモーカーさん


おすもにゃんがいない
そう思ってローが探すと、カーテンの影に座り、窓の外を睨んでいた。ずっと唸っているので「なんだ」と思っていると、祭りの山車が通って行く。太鼓や笛の音、子どもの声。それが遠くに消えると大人しくなった。どうやらお囃子相手に威嚇していたようだ。


タバコを買うためにコンビニに寄ったら、ローが好きな戦隊モノのくじなるものが置いてある。最近は忙しくて家と仕事場を行き来するだけになっている男のことを思って、一回分だけ引いてみた。結果、嵩張るくらい大きな箱を職場に持ち込むことになるが、家でローに渡したら、みるみるうちに喜色ばんだ顔になった。なので、たまにはこういう賭けも悪くないなと思うスモーカーだった。
なお箱は箱でも中身がステブラで、渋い顔で熟考した後に「正統な読者だからこそ、手にしたものを捨てるという訳にはいかない………」と苦渋の決断と言わんばかりの態度で一応引き取られるルートもある。


どの店に行っても米がなくてイライラしてるローと荷物持ちとして連れ回されるスモーカーさん、そしてあと2合で空になる米びつ


大陸横断旅をしているローは、ヒッチハイクで捕まえたオフロード車の主・スモーカーと嵐に見舞われて、やむなくモーテルで泊まることになる。窓や壁を叩きつける雨風の音で部屋が埋め尽くされる中で、ただ背中を向け合って寝ているだけの数時間を、ローはどうしてか、旅が終わってなお忘れられない。
(多分転生パロ)


スモーカーが入浴していると、突如ローが扉を開けて入ってきた。何事だ、と訝しんでいたら、湯船に何かを入れて消えた。見ると入浴剤の泡で進むアヒルのおもちゃが水面を呑気に行進している。
こうしてスモーカーの家には変な小物が増えていく。
風呂から上がるとローに「よかっただろ?」と聞かれて、それはあひるに対してなのか入浴剤に対してなのか分からないけど肯定しておいた方が面倒にならなそうだと思って、「そうだな」と答えるスモーカーさんがいる。
なおローはスモーカーが面倒に思ってることは承知の上で聞く。なぜなら面倒な男だから。


「おまえ、耳の裏にホクロあるんだな」
ローは随分とぼんやりしたまなこでスモーカーのことを見つめながらそう言った、ホクロ、と返すスモーカーの声が気だるげなのは、2人じゃないとできないことをしていたから。スモーカーは人並みに、そういう行為で疲れる男だった。
そして「うん、そう」というローの声音が舌足らずなのもそういうわけであった。
ローはのろのろと身を起こすと、「ここ」とスモーカーの耳に手を伸ばす。右の耳の上の、裏っ側を人差し指がやわやわとなぞった。
「色は薄いけど、あったよ」
何が楽しいのか、目を細めている。こういう時の男は、少しばかり厄介だとスモーカーは知っていた。知っていたけど、油断していた。
怠そうな顔つきをしていたとは思えぬほど、ローの動きは俊敏だった。ガブリ、と右耳を食った。噛んだのではない、食おうとしたのだ。
突然のことに、スモーカーの身体は驚きで輪郭を崩した。反射的に。ブワリと煙の形になり、唸り、ローを見る。煙を食わされた男も、驚いていた。なんだ、その面は。
「へんな食感」
その発言で、ローがやはりスモーカーの耳を食らおうとしたのだと確信を得た。なぜと問う声は、尋問しているようなものになった。しかし悪びれもしない男は「おれのにしたかったから」と謎の供述をする。意味が分からなかった。
「もう寝ろ」といえば、ローはあっさりと倒れ込み、目を閉じて、寝た。
煙になったことで、スモーカーの耳に傷の跡は残らない。しかし、一瞬神経を通り抜けた痛みだけが、確かにあった。


現パロ
姪っ子に髪の毛で遊ばれていたことをすっかり忘れ、しろくまのヘアピンつけたまま帰ってきたローとそういうときにツッコミ機能を働かせずにそのままにしておくため後々怒られるスモーカーさん。曰く違和感がなかったとのこと。いやいや流石にありますでしょ違和感……


怪我して入院だって言われても平然と葉巻を吸おうとするスモーカーさんにキレたローが、シャボン玉液の入れ物を突き出して「これでも吹いてガキ共の相手してろ」と言い放ち、引きずるように小児病棟に連行していく回
スモーカーさんはちゃんとシャボン玉作るし、影で葉巻は吸っている。そういうとこだぞ。


スモーカーさんの葉巻の匂いを咎めるローはもちろんいるが、鼻が効きすぎてローのアルコール消毒の匂いをキツく感じて顔を顰めるスモーカーさんもいていいはずです。自分に手が伸びてきたときに刺激臭がし、「クサい」と失礼な言い方をして怒られるのでしょうけれどね。


木曜日の20時を過ぎた頃、その男は足音一つ立てず、するりと現れる。大人一枚。そう言ってチケットだけ買い、上映シアターへと向かった。足跡はやはり聞こえない。
マニアックな映画ばかりを取り扱うこの映画館は日中でも人の入りが少ないが、夜になるとさらに減る。平日は特に。
そんな中現れる、大柄でてっぺんから爪先まで白く染まった男は、ローの記憶に一等残っている常連客だった。

そもそも映画が好きか嫌いかと問われれば普通だ。しかし、この辺鄙な映画館でのバイトは、ローには天職だった。なんせ客がいないならテキストを読んでもいてもいいと言われているのだ。本業が学生であるローにとって、金が手に入る上にある程度の自由が保障されたこの映画館のスタッフという仕事は、実に高待遇だった。ピアスなど風貌についてとやかく言われないこともありがたい。
こうして働き始めて、一年と少し経つ。仕事も当然、客のことも把握している。大男はその中でも、ローが働く時間帯によく訪れている、らしい。だから、知っていることはそこそこある。
彼がここを訪れるのは木曜日のレイトショーの時間だということ。しかし不定期であること。上映終了間際の作品ばかり観ること。ポップコーンも飲み物も買わず、その身一つだけをシアター内に持ち込むこと。
繰り返すが辺鄙な映画館だ。いかにも物好きそうなマニアが来るのは、なんとなく想像しやすいだろう。けれど彼は、どうにも映画に関心があるようには思えなかった。額を駆ける傷の跡は、ふつうの仕事をしているようには思えない。しかし彼はいつも、映画だけを楽しみにしているかのように、その身一つでシアター内へと消えていく。
今日の彼が選んだ映画は、リバイバル上映されている古い海賊映画だった。ローは名前すら知らなかったくらいの作品だ。内容は当然、分からない。
しかし、少しだけ、興味が湧いた。ローはカウンターの裏に入り、館長に声をかける。「シアター3の作品、観て来ても?」
館長は何某かの雑誌から視線を上げるとどうぞ、と言う。珍しいね、とも。
自分でもそう思う。客の入りが少ないなら観て来てもいいよ、と言われていたが、映画への興味が普通であるローがその福利厚生を利用したのは一度だけ。シアター内の様子が知りたくて入ってみただけだったので、結局途中で寝てしまったけど。
分かっている。でも興味があった。あの映画、というより、あの男に。ずっと燻っていた興味関心がついに噴き出てしまった。
支給されていたエプロンを脱ぎ、ロッカーに放り込んで、通用口から出た。そして、あの男と同じシアター3へと向かう。
重く、少し歪んでいる扉をギィと開けて入ると、スクリーンが灰色に照っていた。そして全体を見やれば、あの男はちょうど真ん中の席にポツンと座っていた。
ローはそれを越して、最上段に上がる。狭いシアターなので、一番上からは全てが見えた。あの男の、真っ白な頭も。
程なくして上映開始の合図が響く。結局、この映画を観るのは自分と男の2人だけらしい。スクリーンに光が宿った。輪郭がぼやけた光が、目を刺した。
フィルムが回る軽快な音の奥から、波の音が聞こえて来た気がした。


酒の過ちってことにできたらいいのに、お酒に強過ぎて失敗しないまま膠着状態を続けているスモーカーとロー。相手の飲酒量をしっかり確認しているけど、どう見ても大量に飲んでいて、しかし顔色ひとつ変えないモンだから、さらに飲むしかやれることがない。だって自分が飲まないのに相手に飲ませるとか疑われるし……と酒を飲んでいるとは思えない渋面で飲んでいる2人。誰も近づこうとしない。


──真っ白。
スモーカーの目の前にあるのはそれだけだった 前も、後ろも、上も、下も白一色に染まっている。咥えている葉巻の先端からたなびいていく煙も、風で吹き流されて一面の白にまぶれていく。こうなると、自分と周囲との境界線も曖昧だ。
スモーカーがこの地を訪れるのはすでに数度目だが、いつ来てもこの光景は変わらなかった。深い森を抜け、たったの一歩、深く前へと踏み込んだ途端、雪の嵐が舞い吹雪き、身体を覆い尽くす。
後ろを振り返っても、濃い緑は見えない。前後不覚とはまさにこのことだろう。肌や鼻の奥をツンと刺す冷気だけが、正気を保たせる唯一の感覚だった。
誰一人として寄せ付けない、陸の孤島のような場所 ──立派な陸の上にあるにも関わらず、ここはそのように思わせる。
こんな辺鄙な場所を、スモーカーは年に数回、訪れなければならない。そういう約束だった。スモーカーが交わした約束ではなかったけれど、あの男は勝手に、約束の中に自分を組み込みやがったのだ!
思い出して、ぶわり、と紫煙の香りが増した。ギュッと眼を細める。そんなことをしても、やはり、何も見えない。
懐から取り出した時計を見やる。約束の時間が迫っていた。あの男が決めた時間を守るということは、この訪問を始めてから知った。
一番最初に、音がする。ドドドド、という地響きがスモーカーの身体を震わせる。その音が、振動が強くなるにつれて、白い紙の上に、黒点が滲む。徐々に大きさが増し、影がはっきりしてくる。それは、スモーカーよりも大きい。
バウ、とそれが吠えた。スモーカーのことを捉えたという合図なのらしい。
やって来たのは犬だ。3メートルほどはありそうな、驚くほど大きな黒い犬。ハッハッ、と短い息を吐いているのは、遠くから駆けて来たからだろう。その首元に腕を伸ばすと、構ってもらえると気づいたのだろうそいつは、顔を近づけて来た。雪をつけた毛並みは冷たいが、地肌に触れれば、カッカと燃えるように熱かった。
「こら、グーテン」
声がする。犬から──いや、犬が引いて来たソリの方から。巨躯に隠れていて見えなかった。しかし、わかってはいたことだ。この犬は飼い主の言うことしか聞かない。一人ででここに来ることはない。彼が乗るソリを引いて、自分のことを迎えにやって来る。
ザク、ザク、と雪を踏みつける小気味よい音が響いた。真っ黒なコート、長いブーツ、そしてゴーグルと帽子。完全な防寒をした男が、スモーカーのことを見た。コートの高い襟からちらりと見える唇が、少し歪む。
「おまえは、いつになったらこの気候に合わせた服を着てくるんだろうな」
「ここに来るまでは暑い。おまえの方がよく知ってるだろうが」
自分の分のコートもゴーグルも、用意しているくせに。ずっと思っていたことだが、言ってやることはない。
男は──ローはやはり、コートとゴーグルを押し付けてきて、着るように命じた。🚬は寒さに強い方だが、この犬が引くソリに乗ると見舞われる雪の礫の痛さは嫌っていた。黙って着る。そして、いつも通り、ソリに乗る。
「よし、グーテン。ゴーだ」
ローの呼びかけに、犬は楽しそうに吠えた。真っ白な世界の中に、真っ直ぐ飛び込んでいく。ゴーグルの狭い視界に映るのはローの背中と、黒い毛並み。
スモーカーは今日から二泊三日、この雪の世界の中で、ローと時間を共にする。それが、彼が偉大なる海の世界から消える時に、政府と交わした約束だった。


アニメーガス(動物もどき)なスモーカーとそれを知らずにたまに撫でたり抱っこしたりしてるローのハリポタパロ、かわい〜だと思います。
魔法で警察官のような仕事をしているスモーカーさんは白い犬のアニメーガス。たまに見回りのために犬の姿になっていたところ、ヒーラー(医師)のローに遭遇する。登録はしているけど職務上公表していないから、正体がバレるのはマズイ。スモーカーは犬の姿のままやり過ごそうとするけど、あろうことかローの方が「迷子か?」と近づいて来てしまった。
それ以来、わざわざ探しているのか、時折犬のスモーカーさんに会いにくるようになるローと、困っちゃうけどバラすこともできずに構われているスモーカーさん。


スモーカーさんがアニメーガスだと知った時のローの反応は?
もともとスモーカーさんとローは顔見知りである。
だからこそ、犬の姿の自分を撫でたり抱っこしようとしたりしてくるローに困惑しまくっているスモーカーさんだったが、どうしても彼の前で人間の姿に戻らなければならない事件が発生し、ついに対面してしまうことに。
事件自体はすぐに収束したけれど、問題はローの方。どうしたもんかと思っていると男はクツクツと笑い出す。
「知ってたよ」
アニメーガスには、人間時の身体的特徴が現れる。額のところ撫でたら、毛の奥にデッカい傷跡あるだろ?そんなの、おまえしかいないじゃねぇか。
スモーカーは言葉も出ない。ローは知ってて構っていたということだ。正体が自分よりも年上の男だと分かっていたくせに、撫でつけたり抱きかかえたりしようとしていたということだ。
「おれに言えもしないだろうし、かと言って見回りを止めるなんてできないから、さぞ困ってたろうな。尻尾が可哀想なくらい下がってた。でもおれのことを無碍にもできなくて、逃げずに大人しくしてやがるときた。野犬と呼ばれた魔法使いに、あんな可愛げがあるとは、思わなかった」
「てめぇなぁ」
そのときのスモーカーに言えたのはそのくらいだった。
でもそれから紆余曲折あっていい仲になると、ローが仕事で疲れてるときには犬の姿で近づいていくし、その姿のまま一緒に散歩したりする。
「濫用じゃねぇの」と笑う男に「悪用はしてない」と白々しく返してしまうくらいには、変身している時の自分が愛されているという強い自負を持っちゃうようになるスモーカーさんなのであった。チャンチャン