MN*B
2024-06-21 01:49:20
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Public 蠱毒な夢術廻戦:pixivバックアップ
 

E.17 境界線

シリーズ中第31話になります。
注意書きは1ページ目、もしくはシリーズ概要の方にあります。

このシリーズの閲覧、ブックマーク、いいね、コメントをいつもありがとうございます。
お待たせしました。

 
今回で、アニメ化した部分がほとんど終了となります。
ちょっと変わった文字打ちしたので、人によっては好き嫌いがあるかもしれないです。

 
次回、予告していた七海と順平ペアの話になります。
こちらも2週間以内にあげる予定です。もっと早くあげられたらいいんですが…。

 
 

 兄弟二番目対決。
お互いが、お互いのウィークポイントを突く存在でした。
ところで…九相図って、加茂家の血が入ってるんですね。血縁者と呼べるのかは…どうなんでしょう。

 
 

【狗巻先輩の呪言について】

伏黒の説明では「言霊の増幅・強制の術式」って言われてるんですが。つまりそれって、呪術廻戦の世界だと「言霊には(少なくとも)力が元々ある」ということですかね…?
ファンブックじゃ「呪力をこめた言霊を放つ:呪力を言葉にのせて相手に放つ」=「呪言」となっているので…ちょっと微妙な感じですけど。



#オリ主 #夢術廻戦 #伏黒恵 #釘崎野薔薇 #虎杖悠仁 #壊相(呪術廻戦) #血塗
2021年9月26日 20:58



 事情はわかりましたと、電話の向こうから、伊地知さんの声が聞こえる。
その背後は、人混みの中にでもいるのか、少し騒めいていた。

「今、手の空いているのが、2級術師の方だけで

「2級

呪いの等級も見直すべきだと話す、伊地知さんの声が耳に入ってくる。

「2級術師には荷が重いかと。皆さんも同様です危険度が上がるとなると、個人的には撤退を勧めます」

その言葉に返事ができないまま、俺は携帯電話を持つ手が下がりそうになった。
だが、耳から離す前に伊地知さんの声が、またし始める。

護衛の件ですが青嶺くんをつけるというのも、アリかもしれません」

その提案に、俺は下りかけた手が止まる。少しだけ動揺してしまった。
しかし考えてみれば護衛という任務に、アイツは向いているのかもしれない。
問題は

「アイツは今、遠方で任務だって聞きましたけど」

「ええ。でも後三時間ほどで、そちらへ戻れます。信頼できる2級術師の方も一緒です。実は私も一緒でして

今いるのは空港なんですと、さらに詳しい状況が付け加えられる。そう言われると、後ろから聞こえてくる音はそれらしいものだ。
俺がそう思って、納得をしていれば伊地知さんは話を進めていく。

「彼なら、上の階級相手でも引けをとらない能力を備えています。自爆に近いそうですが

特級を祓える。言葉の先を濁した、伊地知さんの言いたいことがわかった。

 アイツなら、もし津美紀のところに呪霊が現れてもそれこそ、ほかの2級術師より、善戦できる可能性はある。
任務への参加を提案しないのは、俺たちの撤退を勧めているからだ。その中にはきっと、衛も含まれている。
護衛とは妥協点であり、俺の気持ちも汲んだ上での提案だった。

 だが"反動"のことを考えると、その方法を使わせたくはない。
きっと知らせれば、アイツはやってくれる。だからこそ、教えるべきじゃない。
しかし現状、対応できる術師は

違う、問題はそこじゃない

俺は黙ったまま、携帯電話を握りしめる。

 そもそも、マーキングされた人間の内側から術式が発動するタイプの場合アイツの術式でも効くか分からない。現れるのが呪霊本体ではなく、術式の発動だと、おそらく呪霊に対して『魂への干渉』は行えない。
致命傷でもアイツの治療なら間に合う可能性はあるがもし絶命するまで延々と発動し続けるタイプなら?眠っていても悪戯に苦痛を与え、治療する側の負担も終わりがない

やはり原因を取り除かなければ時間制限 タイムリミットが来る前に!

祓うしかない、今すぐ!!


 俺は考えをまとめ、話す内容を整えた。

「アイツへ連絡しなくていいです。この件は、アイツでも対応できるか怪しいでしょ」

「確かに、通常と比べ特殊なケースですがだからこそ彼が対応することを検討、」

「能力はそうでも、アイツ自身が向いてないです。突発的な対応力だって、まだ足りてない」

電話口で、彼が驚いたように息を止めたのがわかる。
伊地知さんの言葉を遮るように話してしまった。あからさまだ。

「青嶺くんが信用できませんか」

真剣な声が届く。
その声に、俺はまた言葉を詰まらせる。

さっきの俺の態度を、そう受け取られてしまったようだ。あの言い方じゃ当然か
まるで、アイツには任せることはできないみたいな。
実際は逆で任せたらきっと、"命をかけて"でも助けてくれる。それが嫌だった。

「そうじゃなくて……頼りないです。端的に言えば。それじゃあ」

一方的に言い切ると、俺は通話を切った。



「なんで伊地知さんと話してたの?」

「姉ちゃん無事だったか?それに、アイツって衛のことだろ?」

心配そうな顔で、こちらを見上げてくる二人。
それに対して俺は、なんでもないって顔を作って、返事をする。

「問題ない。それより、任務の危険度が吊り上がったそれでアイツに話を回すかって話になっただけだ」

「でも今のアイツや俺らの手には余る。だからこの件は、ほかの術師に引き継がれるお前らはもう帰れ」

そう言って、俺は二人に背を向けた。




 ここにアイツが居なくて良かった、なんてことを思う。
もし居たら、妙なとこで鋭いアイツのことだすぐバレてた。

俺は、新田さんの車を見送ると一人、歩き出した。