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MN*B
2024-06-19 01:08:05
14540文字
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蠱毒な夢術廻戦:pixivバックアップ
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その地に伝承は眠り
シリーズ中第3話目です。
注意書きは1ページ目にあります。シリーズ概要の方にもあります。
前回と前々回の閲覧・ブックマーク・いいね、ありがとうございます。
増える度にガッツポーズしてます。
今回の話も楽しんでもらえると嬉しいです。
もうちょいギャグチックに、呪術高専に通うことを主人公が知る予定でしたが、想像上の五条悟が思っていたよりも大人だったのでシリアスになってます。彼が大人すぎました。
このシリーズは、人生一年生の主人公が呪術高専で成長する…そういうお話を書きたくて書き始めました。…いまだに呪術高専に辿りつけてません。
ホラーを書くのが好きなのに日常しか書けてないの、グダりそうで恐々してます。
やっと次回が、原作沿いになる前の前日譚本番って感じです。
次回予告詐欺になるかもしれません。その場合探索編になります…。
#夢術廻戦 #五条悟 #オリ主 #オリキャラ
2021年1月13日 18:11
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彼は一息つくと、ぬるくなったお茶を飲んだ。
僕はそれを眺めながら、思っていたよりも詳しい語り口に感心していた。
適当に調べたって言いながら、地味にフィールドワークしてない?
地元のこととはいえ、そこまで調べているのは何か理由があるのだろうか。
「どうしてそんなこと知ってるの?」
「趣味。
…
言っとくが俺のじゃねぇから」
この郷土誌とかは曾祖父のだし、言ったことは全部この頭に突っ込んであるだけだからな。と言いながら彼は顔をしかめた。
「それで、これが今回のことに関係あるのか?」
と聞かれるので、考えてみたものの
…
答えはすぐに出た。
「そうだな
…
ぶっちゃけなさそう」
ふーん
…
と興味がなさそうにしている彼。
あれ~?反応薄くない?
もしかして、基礎知識が少ないせいかな。
ゴホン、と咳払いをして高らかに声を上げる。
「呪術初心者の君に、その理屈を説明しよう!」
テンション高
…
と白けた目で見られるが、僕は気にせず続けた。
「呪いってのは人の感情の集まるところに産まれる。その人柱ってのは確かに畏怖の対象とかになりやすそうだけど、圧倒的に知名度が足りてない」
たぶん人柱の話はこの町でも有名じゃないでしょ?と聞けば、たぶん
…
と彼は頷いた。
「そういったものよりも、人が集まる学校とか病院、怖いな~って考えちゃう墓地なんかの方が呪いは湧きやすいんだ」
なるほど。と素直に聞いてくれる彼
…
教え甲斐のある子はいいね~!と嬉しくなる。
「なので、明日はこの町の怪しいところを探したり、事件とか行方不明者がいないか聞き込みになるよ~!」
「
…
それ難しくないっスか?」
そろ
…
と意見を言う彼。
どうしてかな?と聞き返すと、気まずそうに話し始めた。
「だって俺が行方不明者だったし。大体、俺が巻き込まれたやつが最近一番の事件だと思うが
…
」
もっともなことを言われた。
「
…
ま、簡単に原因がわかったら苦労しないわけで。明日、頑張ろうね!」
「あぁ
…
はい」
話そらしたな
…
と言いたげな顔でこちらを見てくる彼から、そっと顔もそらした。
続く
次回
『地獄の釜の蓋が開く時』
【おまけ小説:本編読了後推奨】
「てか、母さんが泊まっていいって言いださなかったら、どうするつもりだったんだ?」
この辺り泊まるとこもなければ、時間的に電車もなかったけど。と、彼は言う。
「ん?そのまま調査に向かうつもりだったよ。夜中の方がやりやすいこともあるからね」
人目につかない時間や場所で、呪術師は仕事をやることが多いからなぁ。
「
……
もしそうなってたら、俺もたぶんついてってたからな」
そう小さな声で話した彼は立ち上がって、部屋から出ていく。
「おやすみなさい
…
」
肩越しに振り返ってそう言うと、静かに襖を閉めていった。
「あぁ
…
うん。おやすみ」
少し遅れた僕の声が部屋に残った。
…
結構彼と仲良くなれてるってことでいいのかな?
…
いいよね?
僕はそう思いながら、敷かれた布団に音を立てて倒れこんだ。
その拍子に僕の髪からは、彼の頭を撫でたときにした香りが舞った。
【終】
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