黑野羊
2024-03-20 10:09:18
5624文字
Public 意味不明小説
 

意味不明小説《1》

意味不明で、ちょっと怖い、不条理だったり、シュールだったりする、短いお話集
掲載作品)
穴/小噺:チリバコ/血液型はA型/小噺:ボウシ/薬屋/誰だってそうなのです。/小噺:コトノハ/not always same/歩道橋/小噺:砂時計


not always same


ついこの間、ペンギンの友人が遊びに来たので、前々から疑問に思っていたコトを聞いてみたんです。

「南の最果てに住む君よ、どうして君達は鳥類のくせに空を飛べないんだい」

すると友人は物凄い勢いで怒り始めた。

「何を失敬な。ワタシたちはしっかり空を飛んで此処に来たというのに」

びっくりして言い返してやりました。

「そんなに細くて小さい羽で、広大な大空を飛べるものですか」

すると友人は、

「何を言ってる。この羽だからこそ、大空を悠々と渡れると言うのに!」

「羽ばたいたところで、君は指先ほども浮きやしない」

「此処が陸地だからさ。当たり前じゃないか」

「それでは空を自由に動けないでしょう」

「空では動けるのさ」


こんな感じで、話はひたすら平行線のままで、疑問は解決しませんでした。


けれど彼いわく、ペンギンは空を飛ぶのだそうですよ。