黑野羊
2024-03-20 10:09:18
5624文字
Public 意味不明小説
 

意味不明小説《1》

意味不明で、ちょっと怖い、不条理だったり、シュールだったりする、短いお話集
掲載作品)
穴/小噺:チリバコ/血液型はA型/小噺:ボウシ/薬屋/誰だってそうなのです。/小噺:コトノハ/not always same/歩道橋/小噺:砂時計


小噺:コトノハ


あら、貴方、何か落としませんでした?

落としてない?

いえいえそんなはずはありませんよ。

今、確かに、落ちるオトがしました。



地面になど落ちていませんよ。

貴方は、今、
そこら辺の空に、
電波の先に、
次元の彼方に、
落としてますヨ、コトノハを。

コトノハはそれはまるで、
羽の様に軽やかに空へ落ち、
葉っぱの様にふらふらと落ち、
波の様に広がりながら落ちてゆきます。


ね?

貴方、今、落としたでしょう?

羽ばたくオトが、
葉擦れのオトが、
波打つオトが、
しましたから。


けれど気をつけてくださいね。

くれぐれも、ココロをエニシをスベテを切り裂くオトだけは、

たてないでくださいね。