黑野羊
2024-03-20 10:09:18
5624文字
Public 意味不明小説
 

意味不明小説《1》

意味不明で、ちょっと怖い、不条理だったり、シュールだったりする、短いお話集
掲載作品)
穴/小噺:チリバコ/血液型はA型/小噺:ボウシ/薬屋/誰だってそうなのです。/小噺:コトノハ/not always same/歩道橋/小噺:砂時計


道のど真ん中に、穴が開いていた。

人がすっぽり入れそうな大きさの穴だ。

真っ黒にぽっかり開いた穴を、危ないなぁなんて思いながら、上からそっと覗いてみた。

穴の中には、また道が、ちょっと見たことない雰囲気の道があって、そこにもおなじように穴が開いていた。

そして自分と同じように穴を覗く人が見えた。

おや、人がいる。

穴の事を聞いてみようと、下の地面の穴に落ちないように降りてみた。

ほうほう、自分がいた場所に似てるようで違う場所だ。

しかし、尋ねようと思った相手がいない。

そこの穴を覗くと、どうやら下に降りた様子。

さてどうしよう?

見上げると自分が降りて来た穴が空にぽっかり開いている。

その穴の上で、上の穴を見上げる人影が見えた。

地面の穴の先には、下を覗く人影。


さて、どちらに聞いてみようか?