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憂依
2024-02-17 22:44:46
20170文字
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供養シリーズ
供養③:これが俺らの愛の形/それが彼らの愛の形/これが僕らの愛の形(火緑)
書きかけのネタ供養シリーズ。うちの火緑の話。
書きかけの話の前書きで「どうでもいいですが、私の中ではうちの火緑はア○ヒスーパードライならぬ火緑スーパードライって呼んでます。全然うまくも面白くもないですね、ハイ。」とか書いてることからお察しの通り、あんまり馴れ合ってないけど一応付き合っているらしい二人というのが私の中の火緑像です。
かきかけすぎてやばいな、これ。高尾との話とか落ちをどうするつもりだったのか全く思い出せない。
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「いやー、本当でっかい家だなー。赤司んちって」
「そのセリフ何回言うつもりだ。もう聞き飽きたのだよ」
見るからに上等そうなソファの上で軽く跳ねながら、部屋を見渡しバカみたいな声を上げているのは、緑間の高校時代の相棒であった高尾和成だ。
現在は中学で体育教師をする傍ら、バスケ部の顧問として中学生たちにバスケを教えているらしい。
以前、一度だけどうしてもと頼まれて高尾の勤務する中学の文化祭に訪れた時は、中学バスケ界で伝説となっている「キセキの世代」の一人である緑間の登場に部員全員からもみくちゃにされ、もう二度と訪れるものかと心に誓ったのは緑間の記憶に新しい。
「つうか、本当に俺ここにお呼ばれしちゃってよかったの? すげー場違い感半端ねーんだけど」
「別に気にしないさ。こういうのは大勢の方が楽しいだろうからね」
それとも、普段以上に落ち着かない態度はこの場にいることに委縮していたのを隠そうとしていたのだろうか。
伺うように赤司に問いかけ、紅茶を飲みながらなんでもないことのように返事をした赤司に小さく吐息を漏らしたのは隣に座っている緑間しか気づかなかったかもしれない。
「かといって、大勢すぎるのもどうかと思いますけどね。僕も最初は誠凛の皆を呼ぼうかと思ったんですが、明らかに人数が多くなりそうなのでやめました」
はあ、と嘆息する黒子テツヤは聞くところによると、誠凛のメンバーで集まる予定があったらしい。
しかも、黒子が二年だった時の部員全員
……
つまり、誠凛バスケ部創設から三年間の部員で、だ。さすがに予定などもあり完全に全員で集まることはできないが、それでもこれだけ大人数で集まっての同窓会は初めてだったとのこと。
どちらを選ぶかを天秤にかけて、仕方なく後ろ髪をひかれる思いで、先に参加の旨を出したこちらに来たとか。
それを聞いた赤司は誠凛のメンバーを丸ごと呼ぶのもいとわなかったようだが、さすがにそれはやめてくれ!と先方に必死に断られたらしい。
「あの時の日向先輩の必死さはそりゃあすごかったですよ
……
」とは普段よりさらに目が死んだように語っていた黒子の談である。
ちなみに、黒子は緑間と同じように会社員になっており、現在は某出版社に勤務している。
純文学あたりに配属されたがっていた黒子はライトノベルのレーベルに回され、「最近の若い子の感性はよくわからないです
……
」と頭を抱えていた入社当時の姿が懐かしく思えてくる。
「そーっスよ、高尾っちは全然問題ないっスよ!
……
てか、俺としては、むしろなんでショーゴ君が当たり前のようにここにいるかの方が気になるんだけど」
前半と後半で完全に声のトーンを変えながら、現在はモデル兼バラエティタレントとして活躍する黄瀬涼太は隣に座る男を見やる。
毒を含んでいることを隠そうともしない物言いに、あからさまに反発の声を上げたのは言われた当の本人であり、一時のコーンロウ頭から灰色に戻った灰崎祥吾であった。
「俺だって来たくて来たんじゃねーよ! こいつに無理やり連れてこられたんだよ!!」
「俺なんか笠松先輩呼ぼうと思ったら今出張で地方行ってるとか
……
こんなのあんまりっすよ! ショーゴ君先輩の代わりに出張行って来てくれないっすかねマジで」
「意味わかんねえよ!! 俺だって今日は仕事なのにこいつが会社までやってきて無理やり引っ張られてきたんだぞ!?」
「え、灰崎君ちゃんと働いてたんですか? 意外です
……
」
もう十年近くたとうとしているのに、相変わらず仲の悪い
……
というより、黄瀬の言動に過剰反応する灰崎の言葉に、黒子が驚いたように声を上げた。
最後にあった時の不良でヤンキーというイメージがいまだに残っている黒子には、灰崎が真っ当に働いているというのがよほどありえないことだったようだ。
しかし、そこに悪乗りした高尾がさらに火に油を突っ込むようなことを言い出した。
「いや黒子、あいつは仕事中に連れてこられたってだけで真っ当な会社だとは一言も言ってないぞ。そもそも土曜に仕事がある時点で間違いなくブラックだ」
「あ、そうですね。
……
灰崎君、一体どんな危ない職業についてるんですか? まさかヤのつくお仕事で?」
「テメーらもさっきから何言ってんだ!?」
はたから見れば完全にからかわれているだけだが、それに律儀にもいちいち反応を返す灰崎も灰崎である。
ちなみに、土日に仕事があるからと言ってブラックとは限らない。それを言ったらサービス業は全部ブラックになってしまうだろう。
そうやってギャーギャーわめいている連中を横目に見つつ緑間が内心呆れていると、同じように反対から呆れた声が聞こえてきた。
「
……
なんつーか、皆落ち着きないよねー」
「しょうがないさ。俺だって昨日から緊張しすぎて夜も眠れないくらいだったし」
赤司が用意した高級菓子を遠慮することなく貪っている紫原敦と、先ほどからひっきりなしにそわそわしている氷室辰也である。
二人は現在それぞれbjリーグとNBLという日本のプロリーグで活躍するバスケ選手だ。
二人とも今の時期はオフシーズンにあたるため、こうして今回の集まりに参加することが出来ている。
「いや、なんで室ちんが緊張すんの。意味わかんないんだけど」
「そりゃあ、緊張もするさ。だって」
「今日はタイガの一生で一度の、晴れ舞台だからね」
まるでその言葉を合図にしたかのように、壁一面を占めるような巨大テレビの電源がついた。
日本人史上二人目でNBA入りを果たした日本の英雄、火神大我。
しかし、その道のりは決して平坦ではなかった。
世界最高峰のプロの世界で、マイナーリーグで慣らした火神の力はいかんなく発揮された。
チーム入団当時は低迷気味だったチームの戦績を押し上げ、タイトルこそ獲得できなかったものの日本人ながら申し分のない活躍をして見せた。
来年こそはタイトルを獲得する。
そう誓った火神の前に立ちふさがったのは、彼の最大にして最高のライバルであった。
青峰大輝。
火神に遅れること一年でNBA入りした彼は、たった一回の試合で全米を震撼させ、魅了した。
火神と違いアメリカ入りしていきなりNBAに入った彼は、ドラフト会議でもほとんどのチームから一位指名を受けるというとんでもない歓迎ぶりだった。
そして、火神と青峰が同じカンファレンスのチームに所属することになったのが、火神の苦難の始まりである。
青峰がNBA入りして1年目。彼のチームはNBAファイナルで優勝を飾り、青峰自身はファイナルMVPとルーキーオブザイヤーという栄冠に輝いた。
それはすなわち、火神のチームの敗北を意味する。
自分が最も意識し敵対する男が、火神が獲得できなかったルーキーオブザイヤーを手にし、火神が手にすることのできなかった優勝を掴んだというのは、一体彼にどんな思いを抱かせたのだろうか。
そうして、今日。
火神のいるチームは、NBAファイナルにおける、最後の試合に挑むのだ。
『いやあ、去年と一昨年の青峰選手の時も大変盛り上がりましたが、今年の盛り上がりはさらにすごいですねー』
『近年バスケに注目が集まってきたとはいえ、やはりそこまで人口は多くなかったですからね。一昨年の青峰選手のNBAファイナルでの優勝やMVP獲得から一気に知名度が上がって、それが年々上昇していますから。以前ならバスケの、しかもNBAの試合を全国区の地上波で放送するなんて信じられなかったですよ』
『さて、ただいま時刻は朝の九時十五分を少し回ったところ。日本時間では10時、現地時間では21時に試合が始まりますが、朝早くだというのにすごいですねー』
『今年は土曜と重なったもの大きいかもしれませんね。去年一昨年は平日でしたから』
80インチあるという巨大テレビの中で、特別番組の司会や解説者がそんな会話を繰り広げている。
先ほどまでテレビでは各地にあるスポーツバーやライブビューイングを行うドームやアリーナの映像がいくつも映し出されていた。
どこも超満員の人の山で、もうすぐ始まる遠い異国の地での戦いを今か今かと待ちわびていた。
今回緑間がこのようなメンツで赤司の家に集まっているのも、今日行われる火神が出場するNBAファイナルの試合を皆で観戦するため、という名目の同窓会みたいなものだった。
ちなみに、一昨年と去年の青峰の時は時間が朝早いということと、平日だということでこのように集まることはできなかった、と注釈しておく。
『さて、ここで今回の試合について振り返りましょう。NBAでは全30チームがイースタンとウェスタン、2つのカンファレンスに分かれています』
『日本の野球でいうセ・リーグとパ・リーグみたいなものですね』
『NBAファイナルはこの2つのカンファレンスを勝ち抜いてきた2チームが7試合行い、先に4勝したチームが優勝となります。現在、結果は3対3。今日の試合で優勝チームが決定します。ここらへんも野球の日本一決定戦を思い浮かべていただければわかりやすいかと思います』
『いやあ、こんなこと言ったら怒られそうですが、試合がここまでもつれ込んでよかったです。7戦目の放映権取ったのはいいが7戦目まで行かずに終わる可能性もありましたしねー』
「実際去年はそれで大損してたテレビ局があったよなー」
「つうか、こういうの生放送で局アナが言っていいのかよおい」
司会とアナウンサーの会話に高尾と灰崎のツッコミが入る。
こういうスポーツの試合を地上波で放送するときは各局で抽選を行い、抽選の番号順に放映したい試合を選ぶのだという。
そのため、海外の大会で日本の試合を放送したくても日本が勝つか負けるかわからないので、リーグ戦や最初からのトーナメント戦ならともかくAリーグ1位とBリーグ2位だとかAリーグ2位とCリーグ1位だとか、何位通過するかわからない試合ではほぼ運勝負になる、というのを以前どこかで聞いた覚えがあった。
今回も全7試合とはいえ、どちらかのチームが四勝したらそこで終了。たとえ七戦目の枠を取っていたとしても、それより前に終わってしまえば何の意味も無くなってしまう。
それはテレビ局にとって良くないことだというのは理解できるが、それを今この場で口にするアナウンサーには正直理解しがたいものがあった。
ただし、それが灰崎と同意見なのだということを考えると、緑間は口に出すことはしなかったが。
「というより、地上波で見るんですか。ボクはてっきり衛星放送の方で見るのかと思ってました」
「ああ、試合が始まったらな。それまでは局放送の方が大衆向けでいろいろ面白いかと思ったんだ」
「そーおー? 俺はどこもかわんねーと思うけど」
どことなく不機嫌そうに語る紫原のお菓子を食べる手は止まる気配はない。
紫原にとって火神とは自分の恋人である氷室の浅からぬ縁を持っており、何かと苛立つ存在なのだろう。
今回も紫原にしてみれば、試合観戦というより赤司に誘われたというのと、かつての友人達との邂逅の方が重要ということだ。
「だって、高尾っちは緑間っちの恋人じゃないっスか。呼ぶのは当然でしょ」
「
…………………
は?」
「おい、黄瀬。お前、何を」
黄瀬の衝撃発言に高尾が呆然と顔をひきつらせ、緑間が事の次第を問いただそうとしたとき、
「そろそろ始まるな。チャンネルを衛星に変えるぞ」
「あ、いよいよ始まりっすか!」
「どうしましょう、ボクドキドキしてきました
……
」
「なあ、俺帰ってもいい?」
「ダメだ」
「ああああアツシ、ちょっと手を握っててくれないかな。なんだか震えてきた」
「
……
室ちん、大丈夫? いろんな意味で」
画面の中も画面の外も、皆が皆せわしなくなっている。
黄瀬も先ほどまでの話からすっかり頭を切り替え、画面に集中し始めていた。
そんな中、まるでぽつんと取り残されたかのように、緑間と高尾は沈黙するしかなく。
「
……
ねえ、真ちゃん。今の、どういうこと?」
「
…………
そんなの、俺の方が聞きたいのだよ」
茫然とする二人を尻目に、試合開始を告げるホイッスルが部屋中に響き渡った。
****
試合は終始拮抗していた。
片方が点を取れば、もう片方が取り返す。
「あ、地上波の方で火神くんのインタビュー始まるみたいですよ」
「じゃあそっちに変えるか」
『
――――
の試合を振り返ってみていかがでしたか?』
『そう、っすね。正直、勝てたのは本当ギリギリだと思います。』
どうやら、ちょうどインタビューが始まったばかりのようだ。
『
* * * * * * *
それは、試合が終わってから数時間後。
試合終了から興奮冷めやらぬままなだれ込んだ昼食会はほぼ宴会と化し、昼間だというのに赤司家秘蔵の高級な酒が存分に振る舞われ、飲めや騒げやのランチキ状態になっていた。
給仕を行っていたメイドや執事などはそんな様子をあるものは呆れたように眺め、ある者は生暖かい目で見守っていた。
飲み食いをしながら試合を振り返っては講評を繰り広げる友人達を、緑間はどこか冷めた目で見ていた。
そして、話がある程度収まりかけたところで、ある意味当然というべきか、黄瀬が先ほどの話題を蒸し返したのだ。
「そういえば、火神っちの彼女ってどんな人なんすかねえ。黒子っち、知ってるっスか?」
「先ほども言いましたが、ボクも火神くんに恋人がいたなんて初耳です。むしろ、ボクの方が聞きたいくらいですよ」
「
電話のために部屋を出ようとして、立ち上がりかけたところで、止まる。
一瞬だけ逡巡すると、緑間は再びソファに座り込んだ。
「あれ、真ちゃん。電話でるんじゃ
……
」
「お前ら。少しの間、静かにしてるのだよ」
面白いものを聞かせてやる。
そう呟いた緑間の顔は、いつになく悪い顔をしていた。
後に、相棒であり一番傍にいた時間が長いであろう高尾はそう語った。
****
ピ、とスマートフォンを操作して、スピーカーモードで電話に出る。
高尾との間にかかっているわけのわからない疑いを晴らすのに、説明するよりこちらの方が手っ取り早いと判断したからだ。
「もしもし」
『俺、今なら死んでもいいわ』
開口一番、火神はそんなことを言い出した。
四年ぶりだろうか。久しぶりに聞いた男の声は、電話越しだというのに記憶の中のモノと何一つ変わらない。
そんなことに感慨を浮かべるでもなく、事実の様に受け止めて、出鼻をくじかれた気分になった。
こんなことを言い出したのは、緑間が『死ね』とメールに送ったからだろうか。
冗談でもなく、気まぐれでもなく、火神は緑間のメールにそう思ったからこそ、こんなことを言っているのだろう。本気で言っているからこそ、なによりもたちが悪い。
だから、今まで火神にはそういう言葉を使ったことはなかったが、それでも今回のことはそれほどまでに緑間の逆鱗に触れたのだ。
「
……
バカかお前は」
『つうか、なんで俺のメルアド知ってんだよ』
「お前がそれを言うのか? 先にやったのはお前だろう」
四年ほど前、一週間くらい火神を家に泊めてやったことがある。
その時、人の携帯を勝手に覗いてメールアドレスと電話番号を控えていたのは火神の方だった。
直接聞けばいいのに、こっそりとやる火神の態度が気に入らなかったので、緑間も火神の隙を盗んで登録し返してやったのだ。
『だって、別にいいだろ。もし俺が不慮の事故で死んで、お前が葬式に来てくれなかったら俺泣くわ』
「
……
貴様、よっぽど俺を怒らせたいらしいな」
『うっせえ。言われなくてもわかってるつうの』
万が一の可能性といえど、平然と自分が死んだ後のことを語り、まるで緑間が彼の死を悼まないとでも言いたげな物言いに、憤りを感じずにはいられない。
『あ、先に言っておくが、あれは俺のただの自己満足だ。謝る気はねえし、悪いとも思ってねえからな』
「そんなこと言われなくてもわかっているし、わかっているのならいい。わざわざそんな確認をするために電話しているのではないのだよ」
『俺だってわかってるっつうの。でも、まあ、一回ぐらい、ちゃんと言葉にしときたかったんだよ。どうせもう二度ということもねえだろうし、せっかくなら特別な場所で言いてえじゃん?」
「そのよくわからんロマンチストぶりも相変わらずだな」
『うっせー。
……
つうか、俺はお前が試合を見ててくれてたことの方がびっくりだわ』
「俺は見る気はなかったがな。高尾に一緒に観戦しようと誘われて、仕方なくだ。貴様の試合なんぞに興味はない」
『お前マジでそれ言ってるんだもんな。本当うぜー。
…………
惚れ直したか?』
「それこそ、愚問というものだ。俺が貴様に惚れ直すなどということはない」
『そうだったな』
緑間真太郎は、火神大我に恋をしている。
あまりにもまっすぐで、あまりにも純真で、あまりにも深くて、
はたから見れば、到底理解しがたい緑間の想いを、火神は
「昔、気まぐれで約束をしてやったな」
『
……
あー、ファイナルで優勝できたらって奴か。お前から話振ってくるとは思わなかったけど、そういうことか』
「ふん。俺は貴様と違って約束は守るものなのだよ。なんでもいいから言ってみろ。言った通り、叶えられる範囲で叶えてやる」
『
…………
じゃあ、一つ』
『お前から、お前が選んだ、誕生日プレゼントが欲しい』
「
…………………
は?」
『あ、できれば、形に残るモノでな』
「
……
ああ、そうだ。火神、今のでひとつ思い出したことがある。あの時計はなんなのだよ?」
『え、スルー?』
「いいか、あの時計をつけていったせいで、俺は次の日会社の人間にさんざん詰め寄られるわ、同僚には冷やかされるわ、赤司には
『いや、まあ、数年分まとめてってことでって言うか、なんでそんな何年も前の話を
共に、間髪入れずの言葉だった。
不快感を隠そうともしない火神の言葉に、室内にいた数人があからさまに表情を変え、
隣で口元を押さえて成り行きを見守っていた高尾が、音を立てて立ち上がり声を張り上げ
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