いまち
2024-02-10 11:16:46
93447文字
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ティナとねじれた魔法の世界・1



閑話・きんきゅー☆しょくいんかいぎ


クロウリー:学園長。超疲れてる
トレイン:先生1。心穏やかではない
クルーウェル:先生2。ちょっと楽しんでる
バルガス:先生3。理解がおいついていない

 学園長室。学園長を正面に教員三人が席に着き深刻な顔をしている
 教員を前に力なく項垂れるクロウリー

クロウリー:では、緊急職員会議を始めます……
トレイン:学園長、しっかりしていただきたい
クロウリー:だって、あんなことあっていいはずないでしょう!
クルーウェル:だっても明後日もないのでは?
クロウリー:ぐぐっ……コホン。では本日の入学式で起きました、事件……いや事故ですね。事故により来てしまったユウさん、ティナ・キースリンクさん両名についてですが

 クロウリー大きく息を吐く

クロウリー:キースリンクさんは持っていた魔法道具の不具合でこの世界に来たであろうと話を伺いました。ユウさんは見当もつかない、と、いうことです
クロウリー:二人とも保護者のいない未成年者ということで、取り急ぎ、ここで保護することになりました

 トレイン挙手

トレイン:警察には知らせないのですか?
クロウリー:……いかんせん、異世界の方ですからねぇ。下手に騒ぎを起こすよりは学園内で完結した方がいいでしょう
クルーウェル:つまり、隠ぺいすると?
バルガス:いかがなものですかね
クロウリー:いいんです! 話を戻しますよ
クロウリー:キースリンクさんは生徒としてここで学んでいただき、元の世界へ帰る方法を探していただきます。ユウさんは学園内で軽作業等の雑用をお願いすることになりました、これは、本人にも同意をいただいています

 クロウリー再びため息をつく

クロウリー:ユウさんは、これでいいんです。幸い、男性なので、ここにいても問題ありません……はぁ……
トレイン:キースリンク、ですね
クルーウェル:男装をさせるにしても、もう全生徒の前に出た後だからな、手遅れだ
トレイン:その上はっきり名前も言ってしまいましたな、全生徒の前で
クロウリー:はぁ……
クルーウェル:しかし、トレイン先生、名簿の名前は違っていたんでしょう?
トレイン:あぁ。名簿には「クレイン・キースリンク」とあった。名前を呼んで、来たのが彼女だ。後で聞くと、近くの生徒にせっつかれて出てきたそうだ
クロウリー:誰ですか、そんな無責任な事を言ったのは

 唇を尖らせるクロウリーを呆れ顔で教鞭で指すクルーウェル

クルーウェル:新入生を責めても仕方ないでしょう。それよりも学園長、扉を開けた時に気付かなかったのか?
クロウリー:うっ……声が高いような気はしましたけど変声期前だと思ったんです!
クルーウェル:どう見ても女性では?
クロウリー:うぐ……
バルガス:それよりも二人はどこに住まわすのですか?
クロウリー:それなら、ティナ・キースリンクさんは魂の選別も済んでいるということでディアソムニア寮へ、ユウさんは選別が行えなかったことから、敷地内のオンボロ寮へそれぞれ住んでいただくことになりました

 クルーウェル、バルガス顔をしかめる

バルガス:ディアソムニア……ですか
クルーウェル:まぁ、あの寮なら問題はないだろう
バルガス:しかし男子寮ですよ? オンボロ寮の方がいいのでは?
トレイン:バルガス先生、あんな埃っぽいところに女性を住まわせるわけにはいかないでしょう

 ため息をつくトレインの言葉にクロウリー、両手で机を叩く

クロウリー:そうですとも! えぇ、えぇ!
クロウリー:それにオンボロ寮だと二人きりになってしまいますからね。年頃の男女が二人一つ屋根の下、何も起こらないはずがなく……あぁ! いやだいやだ! 学園に産科医を呼ぶなんて絶対に嫌ですからね!!

 頭を抱えるクロウリー
 三人はクロウリーを冷めた目で眺める

クルーウェル:最低だな
バルガス:最低ですな
トレイン:それでも教育者ですか
クロウリー:だってそうでしょう! あぁ……

 ああのこうのと嘆くクロウリー。暗転。