【あずまこ小説集】

文字数少なめ(500~1500字程度)のあずまこ小説をまとめました。




【温もりを分けて】


「真琴」

呼びかけられて振り向くと同時に安栖にぎゅーっと抱きしめられた。カイロのようにぽかぽかと温かい体温が伝わってくる。もっとその温かさを分けてほしくて、大きくて広い背中に腕を回す。
すると安栖は真琴の気持ちを読んだかのように、さらにぎゅーっと強く抱きしめた。少し息苦しいが、自分より大きな身体に包み込まれてることへの安心感が上回り、頬が緩むのを感じた。