【カミ東】書きたいところだけ詰め合わせ

裏垢でのふせったー含む🔪🍮詰め合わせセット。幻覚強めご注意。


ポケモンスリープ



※小説もどきです



大家さんが何か流行っているからポケモンスリープをやってみた翌日録音されているのを聞いてみると
マンション住人たちの声によく似たものが録音されておりまして。
ずっと大家サん、大家、大家さ、んって言っている後ろの方で何やらぼそぼそ別の何かを言っているみたいだけど聞き取れないって話。

おっかしな寝言だなとしか大家さんは思っていないが、実際には夜な夜な寝ている大家をぐるっと囲むようにマンション住人たちが立ち皆バラバラに大家のことを呼んでいるっていう。
そんで、大家さんが寝ている枕元で正座して彼女の寝顔を無表情で覗き込むカミキリ様。
「大家サん」「大家」「おおやサン」「オオ、や、さん」ってバラバラに彼女の呼ぶ声が急にピタッと止まりカミキリ様の掌にある口がぱっくり開き寝ている大家さんの耳元に寄せて

ど こ に も い か な い で

縋るように願うように。掠れくぐもったカミキリの声に大家がぱちりと目を開ければ、本来顔があるはずの場所には真っ黒な伽藍洞が広がるばかり。目も鼻も口も何もない、ただ真っ黒な穴だけのカミキリを見上げた後視線を左右にずらす。
はは~ん。変な寝言はこれだったかと独り言ちる大家にまた頭上から声が零れてくる。

ど こ に も い か な い で

親からはぐれてしまった迷子のように、大事なものを取り上げられて泣く幼子のように。
深い悲しみに彩られたカミキリの言葉を皮切りに、大家の周りを囲っていた住人たちが口々に言う。
「もうあんな思いはごめんだ」「寂しいのはイヤ」「やっと心がぽかぽかにナッタの」「アナタが此処に住まわせテくれたから」
どれもかれも暗く重たい思いを含んだ声に大家は視線を戻した。
相変わらず見下ろしている伽藍洞は何処か泣いているようで、大家はそっと右手を上げカミキリの頭を撫でるように触れた。

「私はどこにも行かないよ。ずっとここにいる」

さも当たり前だと云わんばかりの大家の言葉がマンション住人たちの暗くなった心を溶かしていく、っていうやーつ。



本家様のノリなら多分マンションの住人たち全員大家さんの周りを炭坑節歌いながら盆踊りフィーバーナイトしてるよ。
つきが~でたでた~ つきが~でたあ~ よいよい
大家「どういうこと?」

お粗末。