しろくまたたくはくしゅんさん
2023-10-04 20:46:23
8734文字
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【アルカヴェ】31回目の朝のこと

ねぼすけさんなお話




「は、……?────え?……???」
 偉大な建築家は、目覚めた。
 起きて早々目をまるくし、顔を赤くさせ、「なんで?」「本当に、あいつが?」「いや、ありえない!」と口を細かく動かしながら疑問と否定を繰り返す。
 そして、手をゆっくり持ち上げると、残る唇の感触に触れた。

 カーヴェ、愛している。

 脳に残る記憶がはっきりと熱を、告白を、再生する。

「ピポ~!」
 扉の向こうの自動飛行工具箱に返事もできないまま、毛布をかぶり熱くなる体をひたすら隠す。誰にも見られていないのに、世界から自分を守るように、男はベッドの上にうずくまった。
「ぼくの、はじめて…………!」
 とうとう、ぼふん、と熱気を出すと、声もないまま男はベッドに沈んだ。

1回目の朝のこと──おはよう、ねぼすけさん!