遊音。(ゆね)
2026-06-28 15:45:27
6745文字
Public 初恋
 

はつこい。番外編SS


はつこい。の番外編をまとめていきます。全4篇。
本編はこちらです。 https://privatter.me/user/yune100m?category=113868




きすま。


「キスマークつけてみたい」
 これからするためにベッドの上で服を脱がされている最中に言われて、カバキは首をかしげた。
「別に、いいですけど……見えないところにしてくださいね」
「いいの?」
「見えないところなら……結構目立つんですよね」
「目立つの?」
 トガシに首を傾げられて、カバキは同じ方向に首を傾げた。
「トガシさん、キスマークって何か知ってます?」
「知らない。教えて」
 好奇心いっぱいに聞いてくるので、カバキは思わずふきだした。
「知らないのに、つけてみたいんですか?」
「どういうものかなって。聞いたことはあるけど」
「わかりました」
 カバキはどうしようかな、とトガシの体を見つめる。
「まぁ、どこでもいいんですけど。柔らかいところのほうがつきやすいですかね……見えないところにつけてもトガシさんわからないですしね……足、広げてください」
 すでに全裸のトガシが素直に足を開くので、カバキは太腿の内側に顔を寄せた。
……カバキくん?」
 内太腿の少し和らかいところの肌を食んで、強く吸い上げる。
「痛っ……
「ほら、つきました」
 吸い上げたところを指で示す。真っ赤になっていて、虫刺されとよく言うが、どちらかというと腫れものか赤いアザだよな、と思う。
「え、これ?」
「そ、これです」
「へー……たしかに、結構目立つかも」
「数日残るんで、競技の前とかやめてくださいね」
「わかった。じゃあ、つけていい?」
「いいですよ」
 どうぞ、と腕を広げると抱き着いてきたトガシにキスをされる。
「キスじゃなくて、キスマークつけるんですよね?」
「だって、カバキくん可愛くて」
「何ですか、それ」
 くすくす笑っていると、キスがたくさん落ちてくるのでまた笑ってしまう。
「じゃあ、つけるね」
「どうぞ」
 鎖骨の上あたりの肌に吸い付かれたかと思ったが、顔をあげたトガシが怪訝な顔をしている。
……つかない」
「え、そうですか? 強めに吸っていいですよ?」
 わかった、と今度は反対側に吸い付くが、顔をあげたトガシがまた眉を寄せる。
「つかない、ですか?」
「つかない」
 あちこち試し始めるトガシがむきになったように、お腹や足などに吸い付いてくるので、カバキはくすぐったくて笑い声をあげた。
「ちょっと、トガシさん……
「カバキくん、ぜんっぜん、つかないんだけど!?」
……なんでですかね……? 知らないですよ……そんな不満そうな顔されても」
 顔中に不満を露わにしたトガシに、カバキは困ってしまう。
「俺にはついたのに……俺が下手なの?」
「いや、吸うだけなので、そんな関係ない……
 むっとしたトガシにいきなり肩に顔を寄せられる。
「痛ッ!?」
 予想外の痛みに驚いていると、トガシが嬉しそうに笑う。
「歯型はついたね」
……トガシさん、おれ、やられっぱなしは嫌いなんで」
「え? まって、俺痛いのやだ。それにさっきカバキくんにはされたじゃん」
「俺は噛んでないです! 俺も噛みます」
 いやだ、と抵抗するトガシの手を取ったり払ったりしてじゃれている間にどうでもよくなって、いつの間にか甘いキスが始まった。



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付きにくい体質の人っていて。スポーツ選手も血管が強いのでつきにくいらしいです。
トガシはたまたまつきやすい体質かも?しらんけど。短編以上です。ありがとうございました!