あけみ
2026-06-09 22:06:50
13552文字
Public SW
 

【SW】僕と貴方と私と君【A/O】未完

20年前に執筆したアナオビをこのビックウェーブに乗るしかねぇ!と思い。大公開。
一部、加筆修正。アナキンとオビ=ワンの出会いと別れと再会の話。
なんと未完である。

 アナキン・スカイウォーカー9歳。オビ=ワン・ケノービー24歳。
 二人の歳の差は15。兄弟というほど近くはなく、親子というほど離れてはいない。
 そんな近くて遠い二人の距離。

 出会いは、悪くなかったが、良くもなかった。
 オビ=ワンはすでにクワイ=ガンというマスターがいて、アナキンはクワイ=ガンに拾われてきた新しいパダワンというものだったから、オビ=ワンの心中は穏やかではなかった。なにせ、オビ=ワンをパダワンにするにもあれだけ渋ったクワイ=ガンがあっさりとアナキンをパダワンに決めたのだから。
 それでも、
「あなたもジェダイなの? よろしく!」
 と、差し伸べられた手を握れば、そんなことは関係なかった。
 クワイ=ガンが信じる子だ。
 自分も信じればいい。簡単なことではないか。
 オビ=ワンははにかんだ笑顔で小さなその手を握り返した。

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 アナキンはクワイ=ガンとオビ=ワンの後を追いながらついていく。
 ジェダイのパダワンの証ブレイドを揺らすオビ=ワンをちらりと見れば、気難しそうな顔をしていた。きっと自分のことでクワイ=ガンともめていたのだ。クワイ=ガンはどちらかというと、規則に縛られるのを嫌う型破りなタイプだ。それに対してオビ=ワンは……
 アナキンはオビ=ワンに目を向ける。
 まさに、思い描いていたジェダイそのもののようだ。
 そして、オビ=ワンがアナキンの視線に気づいたのか、振り向いて一瞬目を丸めると、アナキンがドキリとするくらいに穏やかに微笑んで見せた。
 綺麗な顔だと思った。黄金色の髪に結ったパダワンの証ブレイドが揺れる。眉間に皺を寄せた表情を見せたかと思えば、穏やかに瞳を揺らし年下のパダワンを見つめる。
 アナキンは彼のことが少し気になった。
(僕がクワイ=ガンのパダワンになったら、オビ=ワンはどうなるのだろう)
 アナキンは自分でも気付かぬうちに、クワイ=ガンではなくオビ=ワンを目で追っていたのだ。

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 一日で自分の状況が目まぐるしく一変する。

「アナキンを私のパダワンにします」

 評議会を前に、オビ=ワンは澄んだ声でそう言った。
 周りはどよめいた。
 反応はさまざまだったが、オビ=ワンの目には一点の迷いも曇りもない。クワイ=ガンとの約束もあったが、それより自分も信じてみたい。
 選ばれし子を。
「評議会の承諾がなくても私はアナキンをパダワンとして育てます」
 出てきた言葉に自分でも驚いた。
 型破りはクワイ=ガンゆずりだ。そんな声が評議会からも漏れる。オビ=ワンは喉の奥で笑った。

 ジェダイ騎士としての良い一歩が踏み出せる。
 アナキンを立派なジェダイにすること。
 それが自分に課せられた義だ。
 だから余計なことは考えるな。
 オビ=ワンはそう自分に言い聞かせ、前を見据えていた。

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 アナキンは聞かされた言葉に目を丸めた。

「オビ=ワンが僕のマスターになるの?」

 クワイ=ガンのことはとても悲しいと思っていた心に、ひとすじの光がさしたようだった。
 アナキンは目の前にいる若いマスターを見入った。
 ずっと後ろばかり見ていたから気付かなかったが、瞳は青いのだ。まるで澄んだ空だ。アナキンは目を輝かせた。
 オビ=ワンが僕のマスターになる。
 とても素晴らしいことじゃないか!

 アナキンの顔がパッと明るくなった。

「オビ=ワン! これからもよろしく!」
「“マスター”だ、アナキン」
「イエス! マスター!」

 アナキンはオビ=ワンに飛びついた。

 きっとオビ=ワンとなら兄弟よりも親子よりも近い関係になれるよ。
 そう確信するアナキン。

 アナキンを友以上に弟以上に愛することができるだろう。
 そう確信するオビ=ワン。

 それでも、
 二人の間に小さな不安があったことは確かなのだ。


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