Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
冥土うさ
2026-05-14 04:41:39
Public
光鱗の逃亡者
Clear cache
Customize name
2184540
Customize name
残響
FF14二次創作 / 光の戦士はミンフィリアからある依頼をうける(2.2)
(2026.6.28加筆修正)
1
2
3
4
5
・・・
「おい、大丈夫か? 具合が悪いなら中で休ませてもらえよ?」
セピア色の世界は唐突に姿を消し、
光の戦士
は現実に引き戻された。彼を心配する声が聞こえて、めまいの残る頭を押さえ顔をあげる。鬼哭隊の仮面をかぶった衛兵が立っていた。ホウソーン家の山塞入口の真ん中で膝をつく冒険者は邪魔でしかなかっただろう。
短く謝り立ち上がると珍しく軽い吐き気を催したが、現実に戻ったのならそれもすぐ治まるだろう。エーテル酔いでも起こしたのかもしれない。
小さなクリスタルを荷物に収めれば、もうめまいはなかった。
「ならいいが
……
。このあたりは凶暴な魔物も多い。あまり無理はするなよ。」
忠告に軽く手を上げて応え、
光の戦士
は山塞を後にした。
さて、探し人は見つかったがすぐに去ってしまっており、どうやらミンフィリアのことも知らないときた。本当にあのヴィエラ族がミンフィリアの言う
虹
だったのだろうか。そういえば、虹に関する情報収集をした時も、種族も性別も全く違う冒険者の話を聞いている。他にもその冒険者がいると見て捜索を続けるのがいいのだろうか。
悩ましい事案に
光の戦士
が首を傾げていたその時、荷物の中からリンクパールが鳴った。まさかミンフィリアかとある種の恐怖すら覚えた。
『ミンフィリアよ。』
案の定だった。何かを察していま連絡を寄越してきたのだとすれば、彼女の超える力はどこまで干渉してくるのだろうかと、すこし震えた。
虹と関係のありそうな人物に接触したことを伝えると、リンクパールの向こうでミンフィリアが息を呑んだ。
『本当!? あの人は無事なのね!』
どうやら探し人本人で間違いはなかったらしい。しかし、その人物は名前だけを残して姿を消してしまった。
『
……
そう。あの人らしいわね。すこし情報共有をしたいのだけど、石の家に戻ってこられるかしら?』
光の戦士
は短く了承し、リンクパールをしまった。
相棒のチョコボに跨り、森を抜けてクルザスからモードゥナに入ったところで、
光の戦士
は強烈な
視線
プレッシャー
を感じた。
チョコボが恐怖からか落ち着きなく首を振り、何もない夜空に向かって不安げに短く鳴いた。首筋を撫でてやりながら周囲を見回すも、どこからそれを感じたのかはわからなかった。
霧はすっかり晴れて、天には星が瞬き、半分以上欠けた月が頭上では輝いている。美しい月明かりの下、その得体の知れない
視線
プレッシャー
だけがいつまでも消えなかった。
「おかえりなさい! 無理を言ってごめんなさい
……
早速なのだけど、あの人の話を聞いてもいいかしら?」
ミンフィリアの問いに、
光の戦士
は頷いた。
グリダニアやその周辺で聞き込みをしたこと、虹に関わる人物は多種多様だったことを話して聞かせた。種族も性別も、年齢すら違っていた。彼が探していたのは複数人だったのかとすら思ったものだ。
「それは仕方がないわ。あの人は“特別な薬品”を使って姿をコロコロ変えてしまうのよ。」
ミンフィリアは小さく笑った。
「今回は、どんな姿だったのかしら?」
光の戦士
は黒衣森で出会ったヴィエラ族の姿を思い出し、その特徴を簡潔に伝えた。
「そう。その種族に会ったことがあったのかしら
……
。」
ミンフィリアはどこか嬉しそうに目を細めた。
「ふふ、わたしも会ってみたかったわ。」
姿を変えるその
虹
を不気味に思うことなく、すべてを受け容れ楽しんでいる節もある。そこがミンフィリアらしいとも思えて、
光の戦士
も微笑んだ。
しかし、報告するのは微笑ましい話だけではない。
そのヴィエラ族の冒険者は、ミンフィリアのことを覚えていなかったのだ。その報告に、彼女の表情が曇った。
「
……
そう。」
弾んでいた声も、瞬時に落胆したものに変わる。小さく落とされた声に、部屋の空気は静まった。
しばしの沈黙の後、
光の戦士
は続ける。
「だが、名前は聞けた。」
「名前?」
「ああ。
オルクス
と。」
光の戦士
がその名前を口にすると、ミンフィリアは息を呑んだ。驚いたように目を見開き、それから胸に手を当てる。
「オルクス
……
そう。」
息を吐き、彼女は微笑んだ。
「名前だけは、覚えていてくれたのね。」
そうこぼした声は、心から安心したように優しかった。
END..
あとがき
ここまでお読みくださりありがとうございます。
ゲストNPCのような形で物語に参加出来たら素敵ですよね。という願望と妄想(強)でした。
1
2
3
4
5
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内