花筵シヂマ
2026-05-10 08:00:00
43083文字
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触穢(1~5)

触手持ち邪神父×神になった水×触手プレイ×小スカあり



 
 
 田中が神也村に滞在するようになって一ヵ月が経過した。
 依然として田中の背中の蛇は薄くならず、むしろ存在感を増しているように思う。
「痛みはないのか?」
 田中の背を撫でれば、田中は静かに首を振る。
「すまない、俺が無力なばかりに」
「そんなことはないぞ、御方様。そうじゃ、この村でもうすぐ祭りでもあるのかのう?」
「祭り……?ああ、そうだな」
 夏も盛りの中で村人が祭りの準備をしている。水木がこの村の神になってから五年が経過した。
 村人たちは新しい神の到来を祝うために祭りを行っていると言っていた。水木は興味は無かったが、村の人間が喜んでいる姿を見ると自然と心が満たされていた。あれがいつの日に行われていたかまでは覚えていないが、そろそろ祭りの季節だということは理解していた。
 祭りを知らせるように、小屋の周囲に赤い提灯が揺れ始めたからだ。
 どうにもあの色は苦手だった。
 村の子供と女性たちが飾り付けた提灯の赤は、水木の記憶の奥底を揺する。
「屋台が出るくらいの簡単な祭りだ。今年は誰かが舞いを奉納すると言っていたな」
「村人も御方様に感謝しておられるのじゃろう。儂も何か、御礼に披露したいものじゃが芸がないのでのう」
「そんな……気持ちだけで十分だ」
 しかし田中は何かを思い出したように目を細めた。
「そうじゃ。儂はこれでも笛なら吹けるぞ。ぜひ一度、聞いて欲しいぐらいじゃ」
「へぇ、笛か。興味があるな」
 田中は持ってきた荷物から横笛を取り出した。
 それが、まるで何かの骨のように感じて一瞬からだが強張った。
 田中は静かに笛を唇に寄せ、切なげな旋律を奏でた。
 不意に、もう戻れないつり橋の向こうの世界を思い出す。
 実は水木は、ほとんど人間だった時の記憶が薄らいでいる。
 それなのにどこかに戻らなければという気持ちだけが先行し、つり橋まで行ってしまうのだ。
 田中が急に演奏を止め、慌てたように水木に触れた。
「ど、どうなさったんじゃ、そんなに涙を流して」
 指摘されるまで泣いていると気づかなかった。
 理由など分からない。あふれ出るものが止まらない。
「分からない、……分からないんだ」
 田中が腕を伸ばしたかと思うとその腕のなかに水木を閉じ込めた。
 神である水木にこんな触れ方をする者はもう、いない。
 どこかで許されないことだと皆、分かっているからだろう。
 突き放すべきなのにできない。
 幼子のように水木は瞼を静かに下ろした。


 弱った姿を見せるべきではなかったのかもしれない。
 田中はその日より水木にやたらに優しく触れるようになった。
 神であるために張り詰めていたからだの糸を解すように、丁寧に指で解いていく。
 特に田中の笛の音は子守唄のような不可思議な魅力があった。その音を聞けば聞くほど、精神が音を立てて崩壊していき、幼子のように眠りたくなる。
 日が落ちると田中は笛を取り出し、静かに唇を寄せる。その音色を聞いているうちに、水木はどうしようもない眠気に襲われるのだ。
「疲れておられるのじゃ、こちらへ……
 水木を手招く田中の艶めかしく動く白い手に、逆らえない。
 ただ音もなく田中に近づき、肩に身を預けてしまう。
「すまない……なぜだが酷い眠気に襲われるんだ……お前の笛の音を……聞きたいのに」
「きっと御方様は疲れておられるのじゃ……自らの知る人間でもないのに、多くを叶えすぎておられる」
 田中が俯くと茶色い髪が被さり、表情が読めなくなる。横顔の輪郭を視線でなぞる。
 眼鏡の奥から覗く深紅の目に、心臓を握られるような感覚を覚える。
 霞がかかって遠ざり、意識が深く沈みこんでいくような感覚に襲われた。
 いつも最後にいつも覚えている感覚は、田中の指先だ。
 幼い子供を撫でるように田中が水木の髪に触れる。
 その指先が離れていかないでほしいと思って眠りにつくのだ。
「ああ、寝てしもうたか」
 ため息のような声で呟きながら、〝田中〟は水木を抱き上げた。既に準備していた敷布団の上に水木を寝かせ、眼鏡を外した。
 茶色い髪に指を通せば、徐々にそれは色を失い始める。白い髪を撫でつけながら、背中から這い出てきた六匹の蛇を視線で従える。
「お主らには窮屈な思いをさせておる……
 黒い頭を撫でてやれば蛇たちは目を細めて赤い舌をちろちろと出した。そして眠る水木のからだへ、体をくねらせて走っていく。
 待ち侘びていたとばかりに、神通力で満たされた甘美な肉体へ蛇たちが這う。蛇の体の目玉たちが水木を見つめるたびに、針で刺されるような嫉妬がある。最早、自分の一部だというのに変わらず嫉妬する。
 それでも主人である田中――ゲゲ郎には逆らわない蛇たちは、水木のからだを拘束し、供物を見せつけるように股を開かせる。下着を身につけていない、その場所は髪と同じく白銀に染まっている。
 陰茎ではなくその奥の窄まりをなぞった。指の腹に吸い付くようなそこは、水木が人間だった頃には気軽に触れられなかった場所だ。
 ゲゲ郎の腕を這う蛇がするすると下降していき、水木のそこへ舌を伸ばす。舌から粘液を垂らしながら窄まりへ進むと、容赦なくひくついた窄まりへ差し込む。
 「ぅ、あ……
 水木のからだが微かに震えたかと思うと、ゲゲ郎に身を預けてくる。
 顎を掴んで開いた無防備な口へ長く太い舌を入れた。
「ん、ぐ……
 息苦しさに眉を寄せる水木は、しかし、目を覚ます様子はない。
 夜ごと行われる情交に慣れているからだ。咽頭はまるで筒だ。穴倉を求めて蠢く蛇が壁を擦り上げて奥を目指すように、ゲゲ郎もまた水木の底を目指している。
 水木の隆起した左肩の火傷のあとを指でなぞる。神になっても本人の意思なのか、この傷は消えなかった。ゲゲ郎に触れてほしそうに勃起した乳首を指でなぞる。
「ンぐぅ……ッ」
 大きくからだから甘い声が聞きたくなった。
 喉から舌を抜く瞬間に粘膜が擦れあい、はしたない話だが射精しそうになった。
 唾液で濡れた唇を吸い上げた。人であった時よりも、悲しいかな、互いに人でないほうが躊躇いが消えた。
 ————自分以外の存在に、人でなしにされるなどとあってはならぬ。
 両の乳頭を指先で摘んでやった。
 「ぁぅう……ぅん……ッ」
 ささやかな意地悪ですら、悦びに代わるらしい。
 舌先で水木の丸い舌の輪郭をなぞる。すでに張り詰めた昂ぶりを細腰に擦り付けた。
「ぁ、は、……
 舌先を突き合わせるだけの口づけが、次第に深みを増していく。粘液が絡むほど舌を絡めていくうち、我慢ができなくなる。
 水木の淫乱な穴倉を責め立てる触手を引っ張って乱暴に引き抜いた。
「んっ、ぅ、ぁあぁッ——……!」
 痙攣する肉体を抱きしめて代わりに己の指を深く沈める。押し出すように蠢く肉筒も、ゲゲ郎にとってはたやすく解せる。
「ぁ、あぁッ、んふぅっ」
 肉襞に絡みついた粘液がゲゲ郎の指に絡み滑りが良くなる。何度も摩擦しているうちに、水木自ら足を広げ始めた。可愛らしい。何と可愛らしいのだろう。
 夢中になって安寧を求めるように唇を吸った。赤く腫れた唇が花弁のようだ。
 「漸く……漸く……繋がりあえるぞ……水木よ」
尻肉を鷲掴み、ゆっくり割開いた。蒸れた卑猥な穴が口を開けて待っている。ゲゲ郎は聳り立つ陰茎を甘えるように擦り寄せた。
「ン……ッ」
 襞をなぞるように擦れば、水木の腰が揺れ動く。
 水木もまた、繋がりたいと思ってくれているのだ。
 燃えるような欲と叫びたいほどの歓喜が身体中を駆け巡る。
「水木……ッ」
 水木のからだを掻き抱いて、その神聖な肉体を無遠慮に貫いた。
「んッ、……おォッーーーー……!」
 迎え入れてくれる熱の花に、恍惚に頬が緩む。
 水木はがくがくと震えながら、楚々とした陰茎からだらしなく汁を迸らせている。
「けけけッ、こんなに漏らして悦んで。すっかり淫乱じゃなあ……
 労りすら忘れ、水木の狭い処女穴を突き上げる。
 狭苦しい肉壁がやわやわと男根に絡み、吸い付いてくる。
「んオッ、おぉっ、お〜〜ッ……!」
 顎を逸らして喘ぐ水木は舌を半開きの口から出している。
 水木のおとこの象徴は突けば突くほど、ぴゅっ、ぴゅっと汁を吐く。
 そんな姿がもっと欲しがっているように見えてくる。水木の肉付きの良い太ももを掴み、たっぷりと雄を咥え込ませる。涙が閉じた瞼からこぼれ落ち、苦しそうに身を捻っている。
「ぁ、アッ、はぐ……っん、んッ」
「おお、よしよし、苦しのう……
 小さな口を喰みながら、長い舌を潜ませる。
「んく、んんッ」
 小さな乳首を執拗に擦り、舌を絡めながら律動を早める。苦しそうにしていた水木が頬を紅潮させ、甘えるように舌を擦り付けてきた。
「水木は聡い子じゃ。もうおとこの悦ばせ方を覚えとる」
 張り出した亀頭で、雄膣の奥をノックする。
 腰を回せば、「ふあ、ァあ、あん……ッ」と悩ましい声が出た。
 そのまま布団に水木のからだを突き飛ばし、尻肉を割って腰を叩きつける。
「あぐっ、あ、ァ、あ、はあ、ァッ……!」
 シーツの皺が増えるほど激しく肉体を絡めた。
 正面から口付けをしながら犯したい。
 背に生える白い羽根が、忌々しい。
 ゲゲ郎から伸びた触手が水木の柔らかい肉体に絡み、するすると肌を滑る。
 粘液が全身に絡み、雌穴の周囲まで濡れそぼる。
 粘着音が激しく響き、開いた雌穴からも溢れ出す。
「あ、お、おウッ、あ、ひッー〜〜ーーー……!」
 水木の両腕を掴み、手綱のように引っ張った。
 ぱちんと尻肉に腰を押し付けて回した。
「くく、これが、……おとこの味じゃ。たんと飲め……
「っ、ンッ、あぁあ……ーーーッ!」
 結腸口に亀頭を押し付けて溜めていた青臭い雄汁を注いだ。
 シーツと自らのからだに潰されていた水木の陰茎は黄金水を流していた。
 あまりの衝撃だったのか、水木の瞼がうっすら開く。
「は、へ、……ッ?」
 ここで起こすのは得策じゃない。だが、悪戯心が揺らぎ出す。
 水木はふらふらと首を左右に動かし、混乱している。
「あ、何……、なんか、気持ち悪……
 ゲゲ郎は口角を上げて、水木の裏腿を掴んだ。
 そのまま再び張り詰めた雄を突き入れた。
「ひ、いぃい……ッ!」
 壊れた水道管のように潮吹きし続ける陰茎が左右に揺れている。
 水木は目を白黒させながら、ゲゲ郎を見て驚いたように目を丸めた。
「タ、たなかさ、これは……っあ、あ、あん、や、あ、!」
 乳首を引っ張りこね回しながら、水木の柔らかい菓子のような耳たぶを吸い上げた。
 「これはお祓いですじゃ。神様に悪霊が憑いておるからのう……このように聖水を注いでやらんと」
「せ、せいすい、ひ、ん、っ、あ」
「じゃから神様も、ちゃんと祓えるように尻を振ってもらわんと」
「あ、あう、ンッ」
 責めるような眼差しを向けると、水木は申し訳なさそうに眉を下げた。そのまま恐る恐る、桃のように熟れた魅惑の尻を自ら上下に振る。ゲゲ郎がするよりは遅いペースだが、豊満な尻が降ろされ、ぬぷぬぷと雄を貪る様がじっくり見れる。胡座をかき、舐め回すように淫らな水木の姿を目に焼き付ける。
「はーっ、ふ、くうぅ……
 がくがくと膝を揺らしながら抽挿を繰り返す水木の額に汗が浮いている。迫ってくる肉尻を手の甲で撫で回してやる。
 水木が咎めるようにゲゲ郎を睨んだ。
「田中さん……っ、そんなことをされると、ぼ、ボク……ッ」
「これも邪念を祓うために必要なんじゃ」
 指先で尻肉をなぞっていたが、不意に派手な音を立てて平手を落とした。
「ひ……ぃう……ッ!」
 収縮する雌穴がすがって吸い付いてくる。
 ゲゲ郎は無意識に奥歯を噛み締め、太い息を吐いた。
「は、あ、……ッ」
 ひくつく雌穴から射精したばかりの欲望を抜いた。開ききった穴から勢いをつけて精液が溢れ出していく。
 内腿を流れる液体を指先で足の付け根までなぞる。
 「た、……なかさ……
 ひくひくと開閉する穴を弄ることなく、水木の顎を掴んで優しい接吻をした。
 「まだ御方様には、悪霊が憑いておるようじゃ……
 雌汁を纏った赤黒く張り詰めた欲望を水木の前に突き出した。左目の傷をなぞるように陰茎で擦り、唇に寄せた。
 「たくさん、聖水を飲まねば」
 水木は濁りきった眼差しで、亀頭の割れ目に舌を這わせた。


 翌朝の水木の態度は思いの外、愛おしいものだった。
 ゲゲ郎を見るなり、目を逸らし、恥ずかしそうに俯いている。頬が赤く染まり、左右に彷徨う視線の初さと言ったらない。
「大丈夫ですかのう」
「あ、……
 頬に触れれば、益々熟れた林檎のように頬が染まる。
「す、すいません昨日……は」
「御方様は、どうにも多くの負のものを寄せておられる。儂のような穢れたものさえも気軽に受け入れて……心配なのじゃ」
 頬を撫でる手を唇に這わせ、指の腹で唇のかたちをなぞる。水木は益々、視線を泳がせていくが、覗く舌先は求めるように指に触れた。
「儂にも心得があるので、御方様のお力になりたいのじゃ」
 水木の腰を抱き寄せて、その柔らかい肉に触れた。尻の割れ目をなぞる指先に、水木はからだを揺らした。
「儂をご覧ください…………
 逃れようとする顔に近づける。水木はもう顔を逸らさない。
「お助けしたいのじゃ……あなた様を」
 夜の湖に似た眸が、不安定に揺れ動いていた。


 我ながら無理があるかと思っていたが、水木の態度はわかりやすく揺らいでいた。
 祭りの支度で村人と接しても、水木はどこか落ち着かない。ゲゲ郎の視線を感じるのか、腕を擦り、ちらちらと見てくる様子が釣り糸を引く魚のよう。
 夜には背を向けて寝ても、水木の肉体は熱を帯びて熟している。触れられる日を待っているようだった。
「あ、の」
 田中さんーー、と呼ばれて振り向いた。
 水木は視線を床に落とし、白い透けた襦袢を纏っていた。色づいた乳輪が薄布を押し上げ、誘っているようだった。
 「もう、悪霊を祓わなくても?」
 待っていたとばかりに、微笑を噛み殺した。
 眼鏡の奥から観察するように見れば、水木は唇を震わせた。
「僕の力が不安定なのです……あの日からずっと……からだの奥底が……
 距離を縮め、眼鏡を外した。その所作さえも待ちきれないように熱っぽい視線が絡む。
 「相当悪い、悪霊が憑いているようじゃ」
 頸を押さえて唇を近づけただけで、水木は従順に口を開いた。
 撫で合うような接吻から、膨らんだ舌を喉奥まで入れる濃厚なものに変わるのは早かった。
 尻肉を揉みながら、昂りを腿に押し当てる。
「ん、う、ふ…………
 上下する喉に唾液が飲み干されていくのがわかる。水木の裾からゲゲ郎の背の触手が入り込む。粘液を纏った管は腿や腹を這い回り、やがて触手の先端が三又に割れた。
「んぃ、ぐ……ぅう……ッ」
 割れた触手の中から細い触手が何本も生まれ、水木の肌を舐め回す。
「んおっ、おおっ……!」
 舌を抜き切ると水木の腰が震え、襦袢の前が汁で濡れていた。膝を震わせる水木は、もう立ってられないだろう。
「これは大変じゃ。大層、悪そうじゃ」
 水木の肩を布団に押し付け、足首を掴んだ。
 割開いた股に、触手が蠢いて滑っている。
 二本の触手が水木の淫らな割れた雌穴を細い触手でなぞって突いている。
「そんなに……っあ、わるいのか……っ」
「手に負えぬほどにのう……
 襦袢の上から触手が水木の乳首に吸い付く。
「あァッ……!」
 赤子のように両の乳首に触手に吸いつかれ、水木は胸を逸らして射精してしまった。襦袢越しに滲んだ精液が止めどなく流れる。
「ここに特に毒が詰まっておる」
 触手が雌穴にじっくりと進んでいく。
「あ、うっ、あ、あー〜……ッ」
 目を見開き混乱する水木をよそに、開かれたそこにゲゲ郎も雄を押し付けた。ばちん、と雌穴を雄で打たれて水木は無意識に謝罪を口にした。
「ァッ、あ、っ、ごめんなさ、アゥうう……っ!」
 細い触手が内壁をくすぐるのが堪らないのだろう。
 尻を持ち上げ、身悶える様は誘っているようだ。
「こんな化け物に好きにされて。御方様にはまだ憑いてしまう隙があるようじゃ。祓うには欲望に素直でなければ」
「すっ、すなお、……あ、は、ぁあんッ」
 雌穴も乳首も触手に責め立てられ、蕩けた表情で喘ぐ水木は白い髪を振り乱し神聖さのかけらもない。
 卑猥に開いた水木の顔の前に、雄を見せびらかす。
 先走りがぽたぽたと水木の顔に落ちていく。
「これが欲しいと言いなさらねば。……欲望を、欲しいまま口にせねばならん」
「これを……
 水木の厚みのある舌が口腔から覗く。
「さあどこに、欲しいのじゃ」
………………
 愛しそうに膨らんだ睾丸に水木が吸い付いてきた。
「んっ、…………ふうっ」
「これこれ……本当に恥ずかしがり屋な御方様じゃ」
 やがて舌が幹に伸びてきて、水木は涙を浮かべた。
「は……ふうっ……これ、早くこの前みたいにお、お尻にいれてくれよ……ッ」
 飢えて浅ましい淫乱の雌。
 愛おしくて食べてしまいたい。
 ゲゲ郎は水木のからだから立ち上がって、足を抱えた。
 雌穴の襞に触手が引っかかり、くっぱりと花開かせている。粘液を肉壁に撒かれ、糸を引いた肉穴に目が緩む。
「はやく……っ、……聖水を……ここに……ッ」
 腰を浮かせ雌穴を見せつける水木は破顔している。
 我慢汁が滴る陰茎を、ゲゲ郎はそこに押し込んだ。
「んおぉ……おおぉ…………!」
 足を限界まで抱え上げたせいで、水木の陰茎から溢れた潮が水木自身の顔にぶち撒けられる。
「あっ、は、……っ、あ、ァッ……
「ちゃんと言葉で言わねば、まだ祓えぬぞ」
 激しくからだを打ちつければ、水木はひっきりなしに漏らしている。
「は、はふ、ンッ、おしり、きもちぃぃっ……!」
 皮膚がぶつかり合うなかに、耐えられなかったのか触手がゲゲ郎が入っている魅惑の穴に入り込んできた。
「ひ、ぎっ……!」
「大丈夫じゃ、腹は破れぬ……
 安心させるようにそう言い、腹を撫でながら雄子宮を押し上げる。腹の中を這う触手は陰茎でも届かぬ壁を撫で回す。
「ぉっ、あっ、く、っ、う、ンンッ……!」
 どこもかしこも侵食され、水木はだらしなく開いた口で、頬を這う触手に吸い付いている。
「ぎもち、きもちぁっ、出る、ぃぐっ……!」
 ゲゲ郎の腹に飛んだ精液と同時に、水木の中で触手が卵を産みつけた。同時に他の触手もゼリー状の粘液を水木の顔に吐き付ける。
「お、ぉ、ふっ、なに、……っ」
 粘度の高い液体の中に、透明の粒のようなものが浮いている。これはどうやら、触手の出した卵のようだ。
「儂と、御方様の赤子の元じゃ」
「あか、?」
「たっぷり出すでな、よう受け止めておくれ」
「え、あ、エッ、ひ、……ッまた……っ!」
 水木の直腸を進む触手が膨らみ、同じくゲゲ郎の陰茎も果てを求めて膨張している。
 巨大な雄の形が薄い腹に浮かびあがる。
「や、おなか、はらやぶれる、あ、たまご、ひっ、ぃいぃっ……!」
 ぷつん、と何かが弾ける感覚を直腸のなかで感じた。触手が粘液を吐き出し、混ざるようにゲゲ郎も精を吐く。
 平かった水木の腹が、徐々に膨らんでいく。
「ひ、い……あ、お、……ッ」
 無意識に逃れようとする水木の腿を押さえつけ、根元まで雄を挿れた。襞口から白や黒の粒が浮いた粘液が溢れてシーツを濡らす。
「逃げるでない」
 奥歯を噛み締め這うように言えば、水木の顔が絶望感に滲んでいく。
 たんまりと雄膣に欲を吐き、安堵の息を吐いた。
「ふう……よう出た……
 尻肉を割って萎えた雄を出せば、触手もスルスルと出て行った。
 ほんの少しだけ膨らんだ腹になった水木の雄膣から、白濁と粘液が糸を引いて溢れていく。
「あ、あ、……たなかさ、……
 なんの涙かわからないが、涙をこぼした水木に口付けをした。粘液が舌に絡み、いつもより卑猥で執拗な口付けだった。
「まだたくさん悪霊が取り憑いておる……
「ぼく、に……?」
「そうじゃ」
 水木は力無くゲゲ郎の首に絡んだ。
「もっと濃い……聖水を飲ませてください……
 うっとりとしたその声が、掠れていてもゲゲ郎の欲望を燃やすには足りていた。