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無窓居室
2026-04-20 03:53:18
5419文字
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ブックサンタ2024
クリスマスイブの👦その両親と😈とあの人。👦の両親の描写はほぼ捏造です。
👦の父×👦の母はCP表記した方がいいんでしょうか…?
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12月24日 午後3時30分
下校時刻の通学路を、ブラックとさとしは一緒に歩いていた。商店街の電柱に飾られたクリスマスリースやコンビニの期間限定商品のポスターなど、いつもの町が少しだけ華やいだ景色を見せる中、ふとブラックがさとしに尋ねた。
「今年はサンタさんにどんなプレゼントをお願いしました?」
心なしか普段よりも俯きがちなさとしは、二、三度まばたきをしてからそっけなく呟いた。
「してない」
丸い目を見開いたブラックが、そのついでのように背中に翼を生やす。さとしのちょうど頭上に浮かび上がってオーバーリアクションに叫んだ。
「なんと!ようやく自分が良い子じゃないって気づきましたか!!これは鬼ヤバな瞬間です、カメラちゃん撮って!!」
「じーっ!」
盛り上がる相方とその相棒を横目にさとしは溜息をつく。
「ちぇっ、ブラックまでそんなこと
……
。サンタさんって親なんだよ。子どもはみんな分かってて付き合ってあげてるの」
真顔になったブラックが空中でぴたりと静止した。胡座をかき頬杖をつくような姿勢でさとしを見下ろす。
「今年の俺の欲しいものはね、お父さんやお母さんじゃどうにもならなそうなんだよ。だからお願いしてない。それだけ」
ブラックの視線に応えることもなく、さとしはぶっきらぼうに告げて先へ行ってしまった。
ここ最近のさとしはどこか不機嫌そうに見えることが多い。冬休みを控えて何枚も返ってきたテストの点が一桁ばかりだったせいかもしれないし、急に冷え込んだこの地域の気候が人間の心身には堪えるせいかもしれないし、冬休みを前にして5年生も終わりが近づいていることを実感し始めたせいなのかもしれない。例えば、春になれば今の友達やひめちゃんとは別々のクラスになってしまうかもしれないのだ。
その顔でアンニュイを気取られても映えないんですけどね、と聞こえないように嘯いてからすぐそばまで飛んでいく。
「おとぎ話のサンタさんのようにはいかないとしても、さとしくんのためにプレゼントを用意してくれる、その気持ちが嬉しいじゃありませんか?オレちゃんは悪魔ですけど、そこが分からない子と組んだつもりはありませんよ」
さとしの雰囲気が変わった。歩調をゆっくりにして、やがて立ち止まる。表情には少なくとも幾らか、持ち前の明るさが戻っていた。
「ブラックって悪魔のくせにそういうところあるよね
……
。言ってくれてありがと」
「オレちゃん礼儀や良識は重んじるタイプなんですよ。世の中が表向き善良であってくれた方が、裏を暴いたときに面白いでしょ?」
「この悪魔ーーーッ!!」
「悪魔ですが、何か?」
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