望野おもち
25848文字
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DRAPLS/Prologue②

せっかくだし全員喋るまで書こう、ってバカをやらかしたら追加で2卍ウェーイ✌️でした。原案絵や50問50答から若干性格が変わってる人がいますが、こっちが正しいということで。動くとイメージ変わりますね。



6時の方向、南へ

 南、つまりは綾瀬と蔭山が来た方向と真逆へ進路を取っている。

「綾瀬のラクロス?てあんま馴染みないわ。知らないかも」
「カレッジスポーツとか言われるやつだからね。結構珍しいと思うよ」
「初代のプイキュアのブラックがやってましたなあ。あとスタジオズブリだとニャンコの恩返しとかでも」
「あ、それなら分かる。長いラケットみたいなのでボールを取ったり投げたり……だよね」

 ラクロスとは。クロスと呼ばれる、先に網が付いたスティックとゴムボール用いて、ゴールを奪い合うスポーツだそう。女子は体当たりなど禁止だが、男子は結構激しいらしく、ヘルメットやショルダーパッドなど装備品が多い。ちなみに私は「ニャンコの恩返し」が好きで、子供の頃はセリフを覚えるくらい繰り返し繰り返し見た。クロスでニャンコを助けるシーンがかっこいいのだ。おかげでスっとイメージできた。

「ポジション?とかあるの?」
「あるぜ。オレはATアタックだな。サッカーで言うFWフォワード。点取り屋とか攻撃役って感じ。あとはMFミッドフィルダーDFディフェンス、ゴール守る人はGゴーリーって言う」
「ごーりーってなんか強そう!」
「オレらよりさらにゴツい装備して、クロスのアミアミの部分とか顔面余裕で入るデカさしてるよ。球は時速150kmとか、速い人だと190kmとか出るし、そりゃ重装備しないとね」

 話し出すと無限にトークが続くNEMIちゃんと綾瀬の陽キャコンビ、案外知識の幅が広くて逐一オタクツッコミを入れる蔭山。そして私。初めて会ったのになんだか和やかなムードで安心する。例えるならそう──教室で席が近くなって班分けした時同じグループになったような。

「──あ! いたいた、やっぱり本当にいた! すごいやみゆきちの言った通り!」

 私たちの賑やかな声を聞きつけたのか、遠くの角から飛び出して元気に走ってくる人影。身長は私たちの誰よりも低く、かなり小柄な印象を受ける。例に習うなら一応高校生になるが、なかなかどうしてそうは見えない。

「ねえねえ、きみたちも超高校級の人であってる?」
「そうだけど、そっちも?」
「うん!」

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国民ID:EM409ECC_S31FJ 海月坂くらげざか あおい 様
過去データベースに有害記録なし
健康状態スキャン 良好
心身ともに問題ありません
ラプラスの定義する「市民」に認定

「あ、先に言っとくけどぼく男の子だからね」
「(あっぶなー……)」
「(セーフ!!!)」
「(女の子かと思った……)」
「(男の娘、リアルで初めて見たなり。)」

 とても可憐で可愛らしい見た目をしているが、彼は男の子だそうで。クリっとした瞳は、私たちが感じた違和感を読み解いたのか、一瞬ジトっとした後またキラキラしたまんまるの目に戻った。言われてみると確かに半袖セーラー服の下はショートパンツスタイルだ。

「オレは綾瀬駿、超高校級のラクロス部な。こっちがNEMIちゃん、綴りん、蔭山。インフルエンサー、図書委員、ブロガー」
「あおはね、超高校級のコンシェルジュって呼ばれてるよ! ぼくん海辺のリゾートホテルなんだけど、そこのお手伝いしてるから」

 リゾートホテル「ホテルアクアマリン海月くらげ」のひとり息子。海辺に陣取るそのホテルは、観光客や地元住民からも愛されており、春の終わりから秋の頭頃までの予約は1年先も満員だそう。彼は家族のお手伝いとして、ゲストの世話係を務めているそうだ。

「海辺ってことは、夏はマリンスポーツとかが盛んなのかな」
「もちろん! ダイビングとかサーフィンとかSUPサップとかとか! ぼく全部できるし免許もあるから、教えてあげられるよ」
「へええ、いいなあ……。ダイビングちょっとやってみたいかも」
「夏はね、真っ青でキレーな海なんだよ! お魚とかいるし、ぼくカメと泳いだことあるし!」
「え、すごい!」

 可愛い弟ができた心地である。幼少期にスイミングスクールに通ってた事もあり、4泳法はバッチリだ。自ら泳ぎに出かけるほどアクティブではないので、特にマリンスポーツの経験はないが、話題に上がれば少し心がワクワクするものである。ちなみに、綾瀬と蔭山は目線を明後日の方向へ泳がせていたのでおそらくカナヅチだろう。

「ねえ、さっき「みゆきちの言った通り」って言ってたよね。よかったらその人のところに案内してくれないかな」
「もちろん! あのね、みゆきちすっごい賢いんだよ」

 ──おそらくは複数名、3名から4名程度。どこかしらを集合地点として人集めで彷徨く集団が現れるでしょう。僕達はそれを待てばいい。行動した結果入れ違いになる、もしくは僕達の疲弊が最も悪手ですよ。
 と、私たちの行動を見ていたかのような見立てで、彼らはそこにステイしていたらしい。ちなみに彼、海月坂くらげざかあおいは元気が有り余っているのでウロチョロしていたそうな。

「綴りんてもしかしてお姉ちゃん?」 
「え、うん、4個下に妹がいるよ」
「ぽいわー、さっきあおいと喋ってるとこまんま”お姉ちゃん”って感じだったもん」
「え」
「あ、わかりますNEMI氏。姉力あねぢからが漏れ出ておりました」

 もう早速仲良くなってる綾瀬はあおいを肩車して遊んでいる。あとから聞いたが、綾瀬も下に妹がいるお兄ちゃんらしい。

「あねぢから」
「お母さん属性委員長属性真面目属性さらに姉属性、氏は属性特盛DXパフェですかね?」
「なんて????」

 キャッキャする肩車元気小僧たちを先頭に少し歩くと、こちらに気付いた3名が腰を上げた。おーい、とあおいが手を振っている。

「あら。まあまあ。すごいわあ、本当に探しに来てくれる人が居るだなんて」
 ふんわりした雰囲気で、おっとりとした口調の女の人と、

「お、おおお奥はほんと、ほんとにご放念くださってだだだ大丈夫なので…………………!!!! ヒッ睨まれてる、人がいっぱい、怖い死ぬ………………!!!!」
 ヒョロリとした、顔色が悪くて今にも倒れそうな女の人と、

「思ったより早かったですね。もう少しかかるかと思ってましたが。頭がよく回る方がいたんでしょうかね」
 いかにも慇懃無礼いんぎんぶれいそうな、カッチリとしたブレザーを纏う男の人。随分とまた噛み合わなそうな凸凹4人組な印象を受ける。

◆生体認証を行います しばらくお待ちください
◆データ照会 申請 承認 ID確認中
◆生体認証成功
国民ID:IFE3ACAE_S22FJ 一福いっぷく めぐみ 様
国民ID:IF9790A4_S04TJ おく 憂伽ゆうか 様
国民ID:EMC9CACA_S23TJ 剣城つるぎ 御幸みゆき 様
過去データベースに有害記録なし
健康状態スキャン 良好
心身ともに問題ありません
ラプラスの定義する「市民」に認定

「は? 思ったより早い? 何? 分かってんならアンタも行動したらいいじゃん」
「(NEMIちゃんが露骨に嫌そうな顔してる……!)」

 思いやり度の高いNEMIちゃんは、慇懃無礼──表面上は極めて丁寧・礼儀正しく振る舞いながら、内心では相手を見下していたり、態度が丁寧すぎてかえって失礼(無礼)になったりする様子──な剣城つるぎと考え方感じ方が真反対にあるようで、さっそく相性の悪さを発揮している。

「それは失礼。ただ、無闇に宛もなく彷徨さまよい入れ違いになるほど、愚かでバカバカしいことはないと思いましてね。我々は、……あおい君を除いて、肉体労働タイプでは無いですから。ほら、適材適所と言いますでしょう?」
「は〜? あたしらめちゃくちゃ大変だったんですけど!? 決死のハシゴで手足ボロボロだし!? それでも動いてるってのにその言い方何なの!? 別に感謝して欲しくてやってんじゃないよ。でも言い方ってもんがあるんじゃない!?」
「ええ!? 驚きです、あの壊れかけの誰が使うのかよく分からないボロボロの限界ハシゴで降りたんですか!? これはこれは……すごいですね?」
「ゆ る せ な い」
「お、お落ちつけNEMIちゃん!! 腹立つのわかるけど!! 一発ぶん殴ってやりたい気持ちわかるけど!!」

 NEMIちゃんの地雷の上でタップダンスをするような物言いである。もしここで綾瀬に静止の羽交い締めをされてなかったら、掴み掛って噛み付いていたりしたかもしれない。

「偶然よお? 偶然ね、エレベーターがあったからそれで降りられたのよ。電力?が足りないのか、降りた後電気が消えて止まっちゃったんだけれど……
「そ、そうなんだ……

 ラプラスにお願いすればエレベーターを動かしてくれたのだろうか。もしそうだとしたら私たちはラプラスを恨んでもいいと思う。少なくとも私とNEMIちゃん、あと蔭山も死にかけながら頑張って降りてきたのだ。エレベーターがあるなら絶対そっちを使ったのに。

「あなたたちはハシゴで頑張ったのねえ。すごいわあ。わたしだったら絶対落っこちてペシャンコよお」
「ちゃんとラプラスに確認したら良かったけどね……あ、えっと、私が綴目和歌子です。あっちの荒ぶる人がUtuberのNEMIちゃん、抑えてるのがラクロス部の綾瀬」
「で、当方はブロガーの蔭山です。綴目氏図書委員ネ」

 喋る度に小さいお花が飛んでそうな雰囲気の、なんとも気の緩む人はニコニコと微笑みを絶やさない。

「わたしは一福恵いっぷくめぐみといいます。よろしくねえ。一応、茶道部でお茶を点ててるんだけれど……お茶ってお点前を競うものじゃないから、超高校級と言われてもあんまり実感がなくて」

 彼女、一福恵さんは超高校級の茶道部。数分話すだけでこちらが眠くなりそうなほど、おっとりしたペースがどこか安心感をもたらす。所謂、NEMIちゃんや綾瀬のような陽キャたちとは別のグループにいるタイプの人だろう。烏滸がましいかもしれないが、なんだか波長が近そうで、仲良くなれそうな気がしてきた。

剣城くんはああ言ってるけれど、私がね、本当にどんくさいから……歩き回ったら迷惑をかけるし、じっとしとこうって言ってくれたのよお」

 すぐ転んだり、前方不注意でぶつかったりする一福さんはもう既に膝に擦り傷をこさえている。いつもの事らしいが、とはいえポヤンとし過ぎなのではと心配になってしまうほどだ。

「そうよねえ、おくさん」
「はいぃっ奥です!!!! お、おお奥のことはほんと、部屋の観葉植物とか空気とかと同じ扱いで、放置して頂いて大丈夫なんで、」
「だめよお、せっかくの自己紹介タイムなんだから」
「じじっじじっじ事故しょうかい!!!? そそそそんなの奥何千年ぶりかですむっ無理です遠慮させていただきます奥はほんとそのへんのノミ程度の存z」
「彼女は超高校級の庶務さんよお。もう立派にお仕事をしてるすごい人らしいの。わたしぱそこんは上手く扱える自信ないわあ。電源を入れるところから怪しいもの……

 一福さんの影に隠れて挙動不審な人は奥憂伽おくゆうかさんといい、恐ろしく速い事務処理能力を買われ、一般企業の雑務を外注している現役OLさんでもあるらしい。ちなみに、奥さんが自分で外注しているのではなく、「すげえ!この能力ビジネス化できんじゃね!?」と閃いた奥さんの学校の生徒会長がキッカケらしい。私はまだ高校生で、アルバイトも禁止だから働いたことはないが、奥さんの目の下には刺青のようなくっきりとしたクマが刻まれており、まるで現代社会の深淵を覗いているような気持ちになった。

「さて。貴女ならしっかり対話できるでしょう。剣城御幸つるぎみゆきといいます。以後お見知りおきを」
「あ、えと、どうも……綴目和歌子です、図書委員です……
「かっちーん。綴目氏、今コヤツ吾輩のことアウトオブ眼中です、力があったらぶっ飛ばしたい、おれは!弱いッ!!」

 背中側でピーピー文句を言う蔭山はさておき、目の前の男剣城御幸つるぎみゆきはスっと手を差し出した。握手らしい。おずおずと手を取る。

「察するに、貴女が先導でしょう。めぼしい情報は共有いただけると、お互いに利があると思いますが」
……どうしてそう思ったの?」

 私たちが複数人で、人を探してウロウロすることを見抜いていた。なぜそう思ったのかは別として、それに至る考え方や頭の回転の速さが気になった。試す訳じゃないが、当てずっぽうで偉そうに言われても困るのでその意図を問い返す。すると彼は、得意げな顔で推理を披露した。

「その手帳とペン。ほかの3人は誰も筆記用具を手にしていません。つまり情報を集め、それを蓄積する気がまず無いということです。うるさいの彼らは置いておくとして──蔭山貴方、かなり目が悪いでしょう。メガネありでもその度数だと遠くまで見渡せないのでは。とすれば、辺りを注意深く観察し、考え、行動を指示していたのは、綴目和歌子貴女に他ならないと推察しますが」

 置いとくな、ぶっ飛ばすぞ!!と陽キャズが怒っているが剣城は何処吹く風である。静止していた綾瀬も一緒になってディスられているので剣城は既に2人、ついでに蔭山も入れて3人敵に回している。流石に話が進まないため、ちょこちょことコチラに寄ってきたあおいに飴玉を3つ託した。NEMIちゃん、綾瀬、あおいで仲良くお食べ。

「指示……とかそんな大それたことはしてないけど、まあ……
「で、どんな感じです。時間は有限、あまり無駄にはしたくありません」

 上からの写真と、全体の中央は噴水広場説を話すと、少し考える素振りをした後剣城も同意見を示した。合ってた、よかった……と胸をこっそり撫で下ろした。

「気になる項目はいくつかありますね。……なんです貴方?」
「偉そーに。おぬし肩書きを名乗った方がいいのでは。さもなくばあの陽キャ怪獣たちを差し向けますよ! 名乗れぃ!」

 あからさまに格下を見下す顔(案外表情豊からしい)の剣城は、扱いに納得のいかない蔭山に向かって「ハン」と鼻で笑った。

「は、鼻で笑われた!! 行きますよ綾瀬氏ザーボ〇さんNEMI氏ドドリ〇さん!!」
「超高校級のコンサルタント、剣城御幸と申します。よっぽど生産的な才能だと自負していますが何か?」

 彼はまだ高校1年生。学校の問題事を生徒会長からポロッと零され、最も効率よく効果的な道筋を示したことで「すげえ!この能力ビジネス化できんじゃね!?」とされた超高校級のコンサルタント。ただのご意見番から始まったものが、今や一流の大手企業とのパイプを持ち、彼にかかればより多くの人に利をもたらすサクセスメーカーとまで呼ばれる存在だそうだ。ちなみに、剣城と奥さんは同じ高校らしいが、奥さんがあの様子なので言葉を交わしたことは全くないそう。

「よくわからないわよねえ。わたしたちどうやってここに来ちゃったのかしら……なーんにも覚えてないのよお」
「だっだだっ誰かが奥たちを拉致したんですよ……それで永遠に労働させる気なんですよここはきっと地下労働施設……
「まあいいでしょう、今この段階で状況を断定するには情報が足りない。無駄にAIを起動して、もし電力枯渇なんてされるものならたまったもんじゃないですから。一箇所に集まって、情報を共有する方が二度手間も避けられましょう」
「え゙、電気足りなくなる説!? それは一大事なのでは!? ただでさえインターネッツが無くて死にそうな自分に更に死ねと!?」
……
「あからさまにゴミを見るみたいな目を!! 綴目氏、やっぱ此奴こやついっぺんボコしましょう、拙者の脳みその血管がちぎれる前に」

 推測だけれど、多分剣城御幸という人は合理的かつ理論的、とてもキッチリした性質があるのだろう。なので、感情や気分で物事を判断し相手に寄り添うNEMIちゃん、難しいことわかんね〜な綾瀬、蔭山とは絶望的に相性が悪いのだ。かく言う私も、無駄なく話ができるのはいいが、高圧的な態度は少し怖いなと感じる。ただ、悲しきかな正論ではある。

「ボコさない。さっき一福さんが言ってたでしょ、エレベーターで降りれたけど、1回使って止まっちゃったって。もし使用できる電力に限りがあるなら、慎重になったほうがいいってこと」
「つまり…………ラプラスたん使い放題じゃないかも……ってコト!? ワア…………!」
「まあ、それは大変ねえ〜……電気なくなっちゃうなんて……あ、よくあるじゃない。太陽光とか、風力発電?みたいな……
「ここが地上ならそれも可能だったでしょうけど、残念ながらそれは不可能ですね」
「あ。それもそうね〜。ほんとうに賢いのねえ〜すごいわあ〜」

「なにー! 話まとまったのー!」

 剣城に対してガルガル威嚇するNEMIちゃんは口をモゴモゴしながら機嫌を持ち直した様子だ。飴玉が効いている。集団になる以上無駄なトラブルは避けたいし、ここの相性の悪さは気に留めておこう。

「我々も広場へ向かいましょう。詳しい話はまた後で。僕も気付いたことがあれば共有します」
「よ、よろしくお願いします」

 一先ず話はまとまったので、予定通り広場合流のため移動することになった。なんだかドッと疲れた気がする。

「じゃあわたしたちも行こうかしら。行くわよお〜あおいちゃん。迷子になっちゃうから、まとまって行きましょうねえ〜」
「お、おおおおおっ奥は隅っこぐらし」
「だめよお、みんな一緒に行くんだから。ねえ綴目ちゅづりめさん。……綴目つぢゅりめさん。……ねえ、下のお名前を教えて?」
「あ、和歌子です。万葉集の和歌に子供の子」
「じゃあ和歌わかちゃんね。よろしギャン」
「い、一福さん!!?」

 何もない場所で躓いて、顔面からズサ!と絵に描いたような美しい転倒。踵の高いヒールを履いているわけでもなく、絡まるような裾の長いスカートというわけでもなく。のんびりおっとりな性格を極めるとこうなってしまうのかもしれない。

「だ、大丈夫……!?」
「やば大変! 顔面から行ったね!? 綴りんバンソーコー!」
「やだわ〜〜わたしったらほんとうにドジなんだもの……

 確かに、この4人組で周囲を探索しなかったのはある意味で懸命な判断だったのかもしれない……