こあらん
2026-03-14 08:48:47
20098文字
Public ロベシエ
 

Please, look at me /ロベシエ(R18)

シエテの無自覚片想い+バレンタインデーがテーマです。一応。
バレンタインデーの前日に始まり、ホワイトデーに二人がくっつくお話。シエテが恋愛に非常に臆病です。メンタルツヨツヨお兄さんではありません。解釈違いの気配を感じたら回れ右。
えっちシーンはありますが、全体の15%くらいです。
基本的にロベリア視点。2ページ目だけシエテ視点




──あれから、逃げるように部屋へ駆け込んだ。これからどうしたらいいか分からなくて、足元が徐々に崩れてきそうな言いようのない恐怖が全身を駆け巡る。
 なんで、あんな事を言ったのか、最初、俺自身もよく分からなかった。言った後、自分でも驚いたくらいだ。でも、今ならわかるいや、わかってしまった。この隠れた熱い感情に気が付いてしまったから……


寝る前に散歩をしていたら、甲板へ行こうとするロベリアが目に入った。まだ外は寒いし、明日はバレンタインだしちょっと温かい飲み物でも持っていってあげた方がいいかな〜と軽く考えていただけだった。 

ロベリアとは、最初はグランちゃんとの関係が気になって、打算的な動機で近付いた。でも気付いたら、よく一緒にいるようになって、交流がなんとなく増えていった。なんでこうなったのかは正直よく覚えていない。特に目的もなく、一緒に楽しく時間を潰すそんな時間が少しずつ増えていっただけで。でも、もしかしたら、こういう関係は初めてだったのかもしれない。多分、これが友達という関係なんだろうね。使命とか仕事とか他の事を一切考えないで、楽しい、と思う時間が好きだった。

最近はロベリアが忙しくて会う暇が無かったけど
無意識に、甘えていたのかな……

だから、思わずタチの悪い冗談を吐いてしまったのかもしれない。俺が言った冗談で、驚いてむせているロベリアを見て、ハッとしてしまった。俺は何を言っているんだと。

自分の頭を整理するために、夜空を見ながら考えていたら、気付いてしまった……

俺が、ロベリアの事を好き──だという事に。彼を恋愛対象として、なんて……そんなの、考えた事もなかったのに……

自分の感情を自覚した瞬間、一気に気まずさと焦りが胸にじわりと広がった。頭が一気に真っ白になって、思わず逃げ出してしまった。変な冗談だけならまだしも、あの挙動不審な動作では不審に思われたかもしれない

今、ロベリアに会ったらヤバい……。会いたくない。いや、会ったらダメだ。


ロベリアに会ったら、また胸が熱くなって自分の感情が揺さぶられるのが、怖い。

あの夜みたいにバカな事を言って、自分の感情がロベリアに暴かれてしまうのが、怖い。

もしそれがバレて、ロベリアに嫌われてしまったら……怖い。


ただの友達でよかったのに、なんで好きになっちゃったんだ。自分を戒めても、自覚してしまった今では、もう、遅い

俺は、この空の世界を護らなきゃ。みんなの平和のために戦う生き方しか許されていない。誰かを好きになってはいけない、いけないのに……俺は、何をやっているんだ。


しばらく会わなければ、この感情は落ち着くだろうか。ずっと避けていれば、ロベリアも俺の行動に呆れて距離を置くかもしれない。そうなって欲しい。そうしたらこの気持ちも風化して、きっと元通りになる。


──そう、思いながら日常を過ごすことにした