柚子茶
2026-02-15 12:43:18
3190文字
Public 私とリオルシリーズ
 

私とリオルとときどき戦士

リノンとリオルの前に飛び出してきたワシボン。
「タブンネの里」で保護している野生ポケモンだけど、どうやらなかなかの問題児みたい。


 それから二週間。じっくりゆっくり安静にしたワシボンの翼は、綺麗にくっつきました。更に一週間のリハビリで問題なく飛べるように。日々のリオルとのバトルごっこでで技も使えるようにもなりました。
 早いもので、明日にはもう退院。つまりはさようならです。
「リノンさん、ワシボンの事なんですが」
「はい! 明日退院ですね!」
「あの子のトレーナーになるなら少しお話が」
「え? なりませんよ」
「ならないんですか!?」
 むしろ先生はなぜ私があの子のトレーナーになると思ったのでしょう。深刻そうな顔をして言うからびっくりしました。
 確かに私たちとワシボンは、この三週間でとっても仲良くなりました。特訓もいっしょにする仲です。でも、方向性が違うのです。
 あの子はとにかく強くなりたい。私たちは、ポケウッドで活躍できるような派手でかっこいい強さがほしい。オンガクセーのちがい? で解散するバンドがあるのですから、私があの子のトレーナーになっても、きっとすぐに解散してしまいます。
「というわけで、ワシボンとはこれでお別れです。気が向いたら来るかもしれないし、私たちが強くなって会いに行くかもしれません。だってほら、私たち友達になったので!」
 モンスターボールだけが友達の証じゃありません。だから、今はさようなら。それではいつか、また会う日まで!
 次の日、力強く大空へと飛び立つワシボンを私たちは見送ったのでした。

 ……まさか毎週金曜日に、映画を観るために遊びに来るとは思ってなかったなぁ!

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