柚子茶
2026-02-15 12:43:18
3190文字
Public 私とリオルシリーズ
 

私とリオルとときどき戦士

リノンとリオルの前に飛び出してきたワシボン。
「タブンネの里」で保護している野生ポケモンだけど、どうやらなかなかの問題児みたい。

前のお話

 先生、助けてください。突然目の前にポケモンが降ってきたら、その時私はどうしたらいいんでしょうか。

 こんにちは、リノンです。私は最近、リオルがやる気まんまんなので、ポケモンバトルの練習をしています。目標はポケウッドの映画に出ること! ……だと実は誰にでもできちゃうので、もっと大きく。目指せ、興行成績ハチクマン(1作目)超え! ……今度はビッグマウス過ぎたかも。いいえ、目標は大きい方がいいってゼブライカのお姉さんも言っていました。とにかくがんばるぞー!

 と、意気込んでいたのはいいのですが、いまちょっと困ってます。原因は目の前に落ちてる子。
「ええっと、ワシボン? 大丈夫?」
 特訓中のリオルに勝負を挑んできた患者さん、ワシボンです。
 おととい施設で保護したポケモンで、見境なく勝負を挑んでくるから気をつけてと言われていた子。
 施設の窓から見ているなとは思っていましたが、突然大きな声を上げて、翼を広げたと思ったら、勢いよく私たちの方に――――落ちてきました。しかも顔から。
 心配する私たちをよそに、ワシボンはこっちにいかく、というかちょうはつするような動きをします。
「うーん、多分きみにはまだ早いと思いますけど。先生とタブンネにいいよって言われてないでしょ?」
 タブンネと聞いたとたんに固まるワシボン。やっぱりこの子もタブンネには頭が上がらないようです。大きな声(でも他の子をびっくりさせないくらいの声)でタブンネを呼ぶと、すぐに笑ってかけつけてくれました。
 ……リオルがやすらぎのすずを押し付けてくる。分かるよ。タブンネすっごい怒ってるもんね。こわいね。
 ワシボンはすっかりお利口さんになって連れていかれたけれども、なんだかどうしても気になって、先生のところに聞きに行くことにしました。