柚子茶
2026-02-14 11:57:10
3664文字
Public 私とリオルシリーズ
 

私とリオルとときどきいとこ 前

リノンのいとこがイッシュに来る回前編。
諸事情で急遽タブンネの里のお手伝いに来たリノン。
ナツユキ先生が忙しそうにしていると思ったら、どうやら診療所の方で緊急事態が起きたらしいです。


 ポケモンはバトルをしなくても進化に必要なエネルギーを蓄えることで進化することがあります。さなぎポケモンや、くさポケモンが有名ですね。人と暮らしているポケモンでも、おやつを食べている最中に進化しちゃった子を知っています。
 つまり普段の生活でもうっかり進化してしまうことがあるということです。そのうっかりを防ぐために、牧場にいるメリープには「かわらずのいし」を持たせることが多いのです。おじさんの牧場でもそうだったはず。
 にも関わらず、進化してしまうなんてたしかに緊急事態です。というかむしろ異常事態では?
 と考えているうちに先生たちが検査室から戻ってきました。あ、髪の毛がチリチリになってる。

「お待たせしました。どの子も帯電症状もオーバーロードも起こしてないようなので安心してください」
 その言葉におじさんは喜んでいるけど、ここでもまた置いてけぼりです。なので!
「はい先生!」
「どうしました?」
「帯電症状とかオーバーロードとかってなんですか?」
 分からないことは質問します!

 いつものように外にいたメリープたち。そこに雷がドーン! たくさん静電気を蓄えられるメリープでも許容量を超えた電気は吸収できません。行き場を失った電気エネルギーが体内に留まり、風邪をひいたようになる「帯電症状」や、放電できなくなる「オーバーロード」という、でんきタイプ特有の症状が出るはずでした。
 しかし、落雷の衝撃で「かわらずのいし」が壊れたことで、過剰なエネルギーが進化に使われました。その結果、奇跡的にどの子にもなんの症状も出なかったのではないか。と私は推測しています。
 以上、ナツユキ先生によるすごくかんたんな説明でした!

「とはいえ、事故による進化ですから、でんき技の威力調整は難しいみたいですね。しばらくうちで預かって訓練しましょう」 
「お願いします! ……大丈夫。お前たちだって従業員で家族なんだ。放り出すなんてしないさ」
 モココ用の小屋作って待ってるからなー! と言っておじさんは帰っていきました。それを見送ったモココたちはやる気満々の顔をしています。
「というわけです。リノンさん、今日はこの子達のお部屋の準備を手伝ってくれますか?」
「はい!」