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柚子茶
2026-02-14 11:57:10
3664文字
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私とリオルシリーズ
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私とリオルとときどきいとこ 前
リノンのいとこがイッシュに来る回前編。
諸事情で急遽タブンネの里のお手伝いに来たリノン。
ナツユキ先生が忙しそうにしていると思ったら、どうやら診療所の方で緊急事態が起きたらしいです。
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緊急事態? と首を傾げていると、先生の名前を呼びながら男の人が駆け込んで来ました。なんだか見覚えがあります。帰り道にある牧場のオーナーをしているおじさんです。メリープたちか、ハーデリアの診察でしょうか。先生の後ろから覗き込んでみると、おじさんはいつもと違う子たちを連れていました。
「あれ、モココだ」
「一、二、三
……
七匹。うーん、思ったより多いですね」
「これを見てくれよナツユキ先生! 『かわらずのいし』が木っ端微塵だ‼︎」
「災難でしたね。見たところ大きな怪我がないようです。ひとまずは良かった」
「不幸中の幸いだな。しっかし、どうしてこんな晴れの日に雷なんて落ちるかね」
ちょっと検査しましょうか、とモココたちを連れて先生は検査室へ。私がお手伝いできるのは施設のことだけで、診療所のことはなんにもできません。手持ちブタさんになってしまった私たちは、コーヒーを飲んで雑談をしながら検査結果を待つことにしました。中から先生の悲鳴が聞こえますが、タブンネもいるから大丈夫でしょう。
「えーっと、あれは大丈夫なのかい?」
「よくあることなので気にしないでください。そんなことより、何が起きたのか聞かせてください。緊急事態ってしか聞いてないんです」
「そんなことって。そうだなあ、まず牧場じゃメリープが進化するとちょっと困ったことになるのは分かるか?」
「はい」
牧場で生産しているメリープ毛は、静電気を溜め込みやすく、特殊な加工をしないとビリビリしてしまう、ちょっぴり手のかかる繊維です。それでも、とっても軽くて夏は涼しく冬は温かいので昔から重宝されてきました。
ちなみに、よく比較されるウールー毛は、除電加工不要で扱いやすくかなり丈夫だけど、メリープ毛より少し重く、保湿と保温に優れているそうです。いとこのお兄ちゃんが早口で言ってました。それは置いといて。
そのメリープがモココに進化してしまうと、当然ながら得られる量が減ってしまうし、溜め込む電気が増えるので加工も大変になってしまいます。
「その通り! よく知ってるな」
「えへへ、この前学校の授業で調べました!
……
あれ? 『かわらずのいし』があるのに進化しちゃったんですか?」
「そこなんだ。だから緊急事態なんだよ」
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