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tonami
2026-02-06 00:59:13
8741文字
Public
50音
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50音/さ行
50音短文詰め③
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2
3
4
5
さ/原作軸
「三千世界ってあんだろ」
「
……
ああ、お前の技か?」
一糸なにも身に纏わず、ふかふかの布団に転がる素肌に指を這わせる。もうやんねェぞ、と不埒な指先を嗜めるのは口だけだ。そうやって甘やかすからこちらもつけ上がるというのに。
「そもそも三千世界って言葉があんだよ」
「へェ。どういう意味だ?」
「博識なお医者様なら知ってんだろ」
「知らねェなァ。お前の口から教えてくれよ」
嘯いてつい数刻前に自身がつけた痕を辿っていく。ゾロはくすぐったそうに身を捩るも、やはりローの手を拒否することはない。一見硬いばかりに見える鍛えられた肢体は弛まぬ鍛錬によって上質な筋肉に覆われ、触れるとふわふわと指が沈んだ。女のように柔らかすぎず、かといって硬すぎるわけでもなく、ほどよい按配で構成された体は最高の抱き心地を与えてくれる。
「簡単に言やァ、この世のすべてだな。この世、全宇宙を指す」
「三千ってのは?」
「あ〜
…………
大小のあらゆる世界が集まったのを三千大千世界っつーんだ。三千世界はその略」
「だいぶ説明端折ったな」
「この辺は必要ねェからいいんだよ。つーか、やっぱり意味知ってんじゃねェか」
「この国に来るにあたっていろいろ漁ったからな。たまたまその手の本があっただけだ」
肩甲骨に浮かぶ歯形をなぞり、まっすぐ伸びた背骨に沿って指を下へ。尾てい骨でくるりと円を描けば小さくゾロの肩が震える。本当はこの奥、さらに下側に向かいたいが、散々中をいじめたあとだ。さすがに敵陣ど真ん中で貴重な戦闘員が動けなくなるのは困る。いまならまだ熟れたままだから指なんてたやすく入るだろうに。再び育ちつつある邪をなんとか抑えて、行燈の灯りで黄味を増した髪を梳いた。
「で? なんでそんな話になった」
「別に、そこまで特別な意味はねェ」
ただ、とゾロはローの腕に体を委ねながら隻眼を細める。己の腕の中で当然のように安寧を甘受する姿は、いつ見てもひどく胸を衝く。警戒心の高い獣がよくもまあ、こんなに無防備になったものだ。
「ただ、鴉を殺すのも悪くねェなって」
「
……
いきなり物騒だな」
「さすがのお前でもこっちの意味までは知らねェのか」
ふふ、と溢した笑みはゾロにしては珍しい笑い方だった。枕元の灯りと同じ温度のそれに目を奪われる。気づいているのかいないのか、ゾロは構わず主張の激しいタトゥーを胸元からつたっていく。
「気になるんだったら調べてみりゃいい。得意だろ、ハートの船長さんよ」
どこか挑発的な色を湛えながら、ハートの先端に戯れに爪を立てる。その仕草がまるで飼い主の気を引こうとする猫のようで、やけにローの心の深く柔いところを引っ掻いた。
三千世界の鴉を殺し、
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