万丈
2026-01-25 21:41:55
5610文字
Public 小説
 

見守る会

【AI生成】【二次創作】【天空戦記シュラト】
女官のみなさんが生暖かく双璧を見守るシリーズ。
調和神スーリヤ様もこっそり見守っています。

関連の話1→雨宿りと、触れたい衝動
関連の話2→その熱を知ってしまったから
関連の話3→光流治療と熱の在処


双璧の行方を見守る会~嵐の夜の真相~

あのもどかしい雨宿りの夜の翌日。
天空殿の洗濯場はかつてないほどの興奮と熱気に包まれていた。
議題はもちろん、インドラ様とミトラ様のあの「事件」についてである。

「ねえ、あなたたち! 見たわよね!? 昨日のあのお二人のご様子!」

古株のリーラが、もはや声を潜めることも忘れ大声で切り出した。

「見ました! 見ましたとも!」

若いニーナが目をきらきらと輝かせて応える。

「任務からお帰りになった時、お二人ともずぶ濡れで! それだけでも絵になっていたのに、湯殿から出てこられた時のあのお姿!」

「そう! あれよ!」

そう、あれだ。
湯殿から出てきたお二人は明らかに様子がおかしかった。

いつもは冷静沈着なミトラ様が、なぜか顔を真っ赤にして俯いていて。
いつもは無表情なインドラ様が、これまた見たこともないほどにそわそわと落ち着かないご様子で。
その空気は我々がよく知る「親友」のそれとは、全くの別物だった。

「それに、あたし見ちゃったのよ……

一人の女官が告白するように声を震わせた。

「お二人がいつもはそれぞれの私室にお戻りになるのに、昨夜は二人揃ってミトラ様の私室に入っていくのを……!」

「「「きゃあああああ!」」」

洗濯場に悲鳴に近い歓声が上がった。
間違いない。あの夜、あの部屋で何かが起こったのだ。
我々がずっと待ち望んでいた、歴史的な何かが。

そして決定的だったのは、今朝の出来事だ。

「今朝、お二人が食堂にいらっしゃった時のあの雰囲気!」

リーラが確信に満ちた声で言った。

「インドラ様は何か吹っ切れたような、満ち足りたお顔をされていて……

「ミトラ様は少しお疲れのようでしたけれど、そのお顔はまるで熟れた果実のように蕩けていらっしゃって……!」

全てのピースが揃った。
雨、ずぶ濡れ、湯殿、二人きりの夜。そして今朝のあの雰囲気。
我々はごくりと喉を鳴らし、互いの顔を見合わせた。

リーラが静かに、しかし厳かにその結論を口にした。

……昨夜、あの嵐の夜に」

「お二人は、ついに」

……結ばれたのよ……!」

その言葉はまるで神託のように我々の胸に響き渡った。
そうだ、間違いない。
あのもどかしいお二人が、ついに大人の階段を上られたのだ。

我々は感極まって互いの手を取り合った。
まるで我が子の成長を見届けた親のような、そんな感動が胸いっぱいに広がっていく。

「よかった……!」

「ええ、本当によかった……!」

「これで我々も安心して見守れるというものよ!」

その日から我々の間では、一つの暗黙のルールが生まれた。
それは、「お二人の夜のお営みの邪魔は決してしないこと」。

伝令は翌朝に回し、夜の見回りはミトラ様の私室周辺だけそっと避けて通る。
天空殿の平和はお二人の愛の育みによって支えられている。そう言っても過言ではないのだ。

我々「双璧の行方を見守る会」の献身的で、そして少しお節介なサポート活動は、こうして新たなステージへと突入したのだった。