匣舟
2026-01-25 20:59:02
14281文字
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ぼくらふたりでひとつの一等星

箱根駅伝に感化されて書いた三乱の加筆修正版です。トンデモ設定が多数あります。広い心で読んでください!


 一月二日、箱根駅伝当日、予報では雪も降るかもしれないと予想されているので心配ですね。天気予報士がテレビの中で言っていたのだが、天気は快晴で風もなくいい駅伝日和だった。
 スタートの準備を行っている乱太郎は、ついに今日が箱根駅伝の日を迎えたのか。とそわそわとした気持ちでいっぱいで今にも飛び跳ねてしまいそうなほど興奮している。そわそわと落ち着かない様子の乱太郎に、三治郎は落ち着いて、と言わんばかりに乱太郎の頬を押さえつけた。 
「むぎゅっ、三ちゃん?」
「ほら、乱太郎。落ち着いて〜?」
「むーぅ、そんな落ち着けるもんか〜、落ち着けないよ〜!」
そう叫んで頬を膨らませる乱太郎に、三治郎は苦笑する。確かに、自分も乱太郎の立場だったら緊張して落ち着けないだろう。とはいえ、今このままそわそわしていても仕方がないので、乱太郎の手を取り、優しく握りしめた。
「落ち着いて、深呼吸するの。」
「ふぅー……。」
「ね、大丈夫でしょ?大丈夫、お前なら出来る。お前に一番に襷を渡すから、そのまま一位でゴールするんだよ?」
 その三治郎の言葉に乱太郎は大きく返事をした。そして、二人は互いに背中をバチンッと叩き合い、笑顔を向け合う。
それじゃ、行ってくるね。」
「うん、行ってらっしゃい。僕も行ってくる。僕の走り、ちゃんと見ててよね。」
「っ……うんっ!」
 そう言って笑顔で走り出す三治郎の背中を乱太郎はじっと見つめて、自分の持ち場である五区の山登りの中継地点へと向かうのであった。