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John
2024-01-14 16:01:25
3390文字
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折れない刃
今魔川トリオの全年齢向け小説。
ぐだぐだ超五稜郭のイベント内容を踏まえたお話。
服部くんがややメイン、服部くんお誕生日おめでとうございました。
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咄嗟
とっさ
に服部は、二刀を頭上にかざして身を
庇
かば
った。
勘気
かんき
を被ったのであるし、あえて棒立ちで受けるべきかと思った服部だが、武人の身についた所作が受け身をとった。
北の軍神を氏真が取り込み、晴信の身へ背後から雑賀の銃弾が撃ち込まれた必殺の瞬間。
服部はカルデアのマスターを庇った。
氏真の仕置は、手加減のない一撃で服部を打ち据え死を賜ることだった。
太刀を二刀で受けた服部へ、紫の炎が容赦無く襲いかかる。
紫炎の暴流がおさまってみれば急所は無事であるし、何より刀が折れていない。
あれだけの大太刀をまともに受けたのだから、並みの打刀ならば、腕力がもっても刀がもたずにへし折れ一撃を受ける。
それでも魔力の余波だけで大きく負傷した。
服部の鎧は引き裂かれ、血を吐きこぼし、蛍光緑の体液が流出して地面を染めている。
魔王信長を取り込んだため、氏真の刀は今や奪われた父の愛刀も奪還し概念を重ね込んだものになっている。
義元のふりをしている事もあり、氏真は父親の愛刀を手に戦っていた。
だが、氏真自身と伊東がしつらえてくれた服部の二振りは、それに引けをとらない造りなのだ。
今の一撃で、服部は身を以てそれがわかった。
刀が負けたら死んでいた。
氏真は弓も併用するとはいえ、反逆すれば服部が勝利しかねないような武装を、ずっと持たされていたのだ。
服部は氏真の顔をまじまじと見つめた。
氏真は視線を真っ向から受け止めて、口角を上げ、ふわりと白い顔で笑った。
そなたが主を殺めるというなら、それで構わない、とでもいうように。
雑賀の蛍が横から追撃を
具申
ぐしん
しているが、氏真はそれを却下している。
服部が動けないためである可能性が高い。
唖然と膝をついたままの服部を心配し、伊東が声をかけながら歩み寄る。
「君らしいし、さっきも言ったように予想できてなかった僕のせいもある。義元様もお許しくださったから、お城帰ろ。どうしたの、ぼおっとして。傷痛い?」
「伊東先生、
仁君
じんくん
が暗愚の
誹
そし
りを受け続けるなど、やはりそんな歴史は間違っていると強く思います。ですが、新撰組と同じ卑怯者にはなりたくない」
「服部君
……
僕には君が
眩
まぶ
しいや」
伊東は手が汚れることも
厭
いと
わず、服部の鎧を撫でた。それを氏真は黙って見守っていた。
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