John
2024-01-14 16:01:25
3390文字
Public CP無し
 

折れない刃

今魔川トリオの全年齢向け小説。
ぐだぐだ超五稜郭のイベント内容を踏まえたお話。
服部くんがややメイン、服部くんお誕生日おめでとうございました。


甲子太郎 かしたろうは正月も城に帰還することはせず、現場で新型改造兵の始動に立ち会うとのこと」

今川領から敵軍を撤退させた旨、服部は氏真 うじざねへ状況を報告した。
その後、次第に正月をどうするかなどの私事に近い話へ移っている。

「そうですか」
「寂しいか、武雄」
「え、いえ。寂しいなどと」
「毎年、甲子太郎と顔を合わせぬ年はなかったであろう。生前も親しかったのであろう?」

現界してから、初めて正月に会わないのではと服部は思う。

「余では代わりにならぬが、一緒に年賀は餅でも食すか武雄」
「はっ!? それは恐れ多いです」
「気にするでない。毎年、何かとそのような戯れをしておるであろう。甲子太郎が率先して場を設けている気もするが」
「そう言われてしまえば確かに、では」

確かに正月も盆も、何もなくても食事を共にしたりしていた。
三人でしょうもないことを楽しもうとし始めるのは、大抵伊東だった。
寂しくないと言った服部だが、一抹の寂寥 せきりょうが湧いた。