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John
2024-01-14 16:01:25
3390文字
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折れない刃
今魔川トリオの全年齢向け小説。
ぐだぐだ超五稜郭のイベント内容を踏まえたお話。
服部くんがややメイン、服部くんお誕生日おめでとうございました。
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伊東が戦国の世に持ち込んだ新暦換算で一月十二日。服部は伊東から城のとある広間に呼ばれた。
こんな部屋に呼び出して一体なんだろうか。
服部が部屋に足を踏み入れると、暗い部屋は一気に明りが灯されて眩しいほどになる。
「服部君! お誕生日おめでとう」
「武雄、健勝で年を重ね、
目出度
めでた
きを祝おう」
氏真と伊東の声とともに紙吹雪が舞い、色鮮やかな紙テープが空を泳いだ。
「まあ、改造はされてますけれど、服部君の身体」
「野暮を言うでない、甲子太郎」
二人は軽口を叩きながら。服部を手招きした。大きなケーキ、和洋取り合わせてご馳走が並んでいたが。
テーブルの手前、あまりにも異質な、大きな棺に似た箱が床へ置かれている。
不審がる服部に、氏真は開けてよいぞと
促
うなが
した。
「大規模な作戦行動のない空白期間があって助かったよ」
「賀正の祝いに華々しく武雄へ渡し、新たな年を迎えてもらいたいと画策していた。少し遅くなったが」
留め具を外し、蓋を上げる。
すると箱の内には巨大な二振りの剣が収まっていた。
「刃の部分だけであれば、武雄、そなたの魔力と闘志尽きぬ限り神造兵器に引けを取らぬであろう。錬成には余も魔力を込めて尽力した。
綻
ほころ
びたなら刃を換装することも出来る」
「量産品とは違う一品モノだし、服部君が命を預ける刃だ。納得いかない点や不安があるなら、解消してからじゃないと渡せないってなって」
「正月の祝いには間に合わなんだ。だが、今日は折良く武雄が生前この世に生まれ出でた日。バースデー、であったか。ともかく未来において武雄個人の祝いの日であるとか」
「というわけで氏真様と僕から、プレゼントさ。おたんじょうびおめでと〜! ちょうど二振りあるでしょ、氏真様から一振り、僕から一振りという形だよ」
二人の声を聞きながら、服部は剣の
柄
つか
へ手を伸ばす。
握り込んだそれは、ずっと以前から手に馴染んだ物のようにしっくりときた。
「これを、私に」
「武器が君の力に追いつかなくなってるんでしょ。報告は聞いてた」
服部は、剣を箱から出して持ち上げる。
物々しい変わった姿だが、色合いは落ち着いた黒と灰色である。
「構えてみるがいい」
氏真が服部に言う。
服部が気合いを込めて構えをとると、刃は鎧の機構と同じ、鮮やかな緑の色合いで発光した。
「その剣は、強きそなたの腕に応え、負けることなく折れず
征
ゆ
く先を切り開くであろう」
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