John
2024-01-14 16:01:25
3390文字
Public CP無し
 

折れない刃

今魔川トリオの全年齢向け小説。
ぐだぐだ超五稜郭のイベント内容を踏まえたお話。
服部くんがややメイン、服部くんお誕生日おめでとうございました。

ガッ、ギィイイイイイン!!

「むっ!」

不愉快な はがねの砕ける音。
油小路で悲憤 ひふんの内に倒れた時にも聞いた音だ。
だが、今の服部 はっとり武雄 たけおはサーヴァントだった。
眉をしかめつつ……といっても鉄がそのまま面の皮と化したような顔は眉も動かなかったが……動揺を抑えて、手の内に刀を編み直す。
掛かってくる兵の攻撃を見切り、 かわし、折れていないほうの刀で切る。
休む間も無く、好機だと打ち掛かってくる無数の兵たちへ相対す。

「ぬうん! この程度では今の私は たおれません」

折れた刀はエーテルに戻り空中へ霧散していく。
服部の編む日本刀は生前愛用していた刀を模したものだ。
宝具ではなく、も知れ渡っていない刀だ。
霊基を改造し、生前より体躯の大きさも増したため。
必然的により大きく つくろってみてはいるものの、小細工に向かない服部にとってそれも良くない様子で。
聖杯の儀という、魔術も飛び交う超決戦において。
霊基改造を重ね強化された服部の闘気に耐えられず、刀が戦の最中に砕ける事が増えている。
年の、雪でも降りそうな曇天の下、鈍色の刃が砕けながら閃いた。