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こꯓレ)ろ🌟🦄🌈🌟
2025-12-09 02:48:36
21209文字
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コノチャ♀ほにゃっと小説
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コノチャ♀記憶喪失ネタ(仮題)
タイトルの通り
1
2
3
4
♦︎
この旅行中に宿として使っているハインライン家の別邸に全員で戻った。
ハインライン家の本邸はL4プラント群にあるが他のプラントにもいくつか別宅を構えてある。首都アプリリウス郊外の邸宅はさすがハインライン家所有の不動産だけあって広大な敷地と屋敷が構えられている。
チャンドラの仕事の日程に合わせて二週間の予定でプラントに滞在しておりまだ四日間ほど泊まる予定でいたが、コノエの怪我と記憶喪失を鑑みて明日の夕方にはオーブに戻るシャトルを予約した。
今晩だけここに泊まって明日には自宅に戻れるらしいが、コノエとしては自宅はアプリリウス中心部の集合住宅の一室という自認しか無い。聞けば、結婚するより前に同棲を始め、オーブに家を買ったタイミングでアプリリウスの家は手放しているという。
立地が良く間取りも気に入っていた物件だったのに手放したのは意外だった。価格もそれなりだったし蔵書もかなりの量があったはずだが、オーブの家に持ち込んでいるのだろうか。
別邸では記憶を失った夫に動揺している様子のチャンドラは一向に目を合わせてくれないが代わりに、ノイマンと娘のセレネがコノエに気を使って話を振ってくれるので気まずくならずに済んでいる。
夕食後、チャンドラが子ども達とシャワーを浴びに行っている間、リビングでハインラインが淹れてくれた紅茶を飲んで一服していると、ノイマンからの申し出があった。
曰く、チャンドラとしてはコノエの記憶が無い状態で夫婦で一つの寝室を使うのは抵抗があるとのこと。なぜ本人からではなくノイマンから言われるのか理解に苦しむが、コノエにも異論は無かったので荷物を移動させ一人用の客室を設えてもらい落ち着いた。
バスタイムもだが、食事の時も、寝る前のリビングでの団欒の時もチャンドラの周りには常にハインラインの子どもたち二人と娘のセレネがくっついているし、チャンドラはノイマンの近くにいる。
ハインラインのパートナーと少し距離が近すぎるのが気になっていたのだが、チャンドラが子ども達を寝かせつけるからと先に寝室に行った後、その理由がわかった。
チャンドラはハインラインのパートナーであるノイマンの親友で、ハインライン家の二人の子どもは彼女からの卵子提供で作られているという。
しかもハインラインの精子と掛け合わせたコーディネイターの娘ナタルと、ノイマンの精子と掛け合わせたナチュラルの息子ソーマの二人をもうけている。
記憶を失って半日という短い時間でもハインラインがパートナーのノイマンを特別に想っているのが見て取れて驚いている上に、子ども達を溺愛しているのが信じられない。
コノエの知るハインラインは勉強、研究や開発にしか興味が無く自分のレベルについてこれない相手を人間扱いせず、無能な人間にわずかの興味も抱かない男だ。当然、恋愛に興味無し。家や行政から勧められる見合いなど煩わしい、無駄の極みと豪語していた。
そんなハインラインがまさかの同性パートナーを得て別人のように普通の優しい夫、父親となっているのを見て驚きを禁じ得ないのだ。
そこまでの成長を遂げる過程で何があったのか
…
パートナーはナチュラルの男だ。容姿は普通だし研究畑の仕事に就いている訳でもないごく普通のオーブの軍人である。確かに記憶を失ったコノエを何かと気にかけて接してくれて助かるし、常にニコニコしていて感じが良いのは認めるが感じが良いだけでハインラインがナチュラルの男をパートナーに選ぶものだろうか。
また、ハインラインが子どもを作るにあたり卵子提供をしたチャンドラの存在が彼の中でとても大きく、十年以上の時間をかけて密接な関係を築いた彼女を信頼し、大切にしているのが伝わってくる。
パートナーへの信頼と同じくらいチャンドラのことも信頼しているのだ。
あのハインラインが、ナチュラルのパッとしない小柄な女性を。
見た目は確かにアルバート・ハインラインなのに十二年を経てまるで別人のように情緒が育っていていっそ不気味だった。幼児から突然大人になったくらいの成長だ。
元々、十二年前も三十歳で大人だったのだからようやく年相応になったとも言えるが。
深夜、コノエがあてがわれた客間のベッドに横になり、この摩訶不思議な状況について思案していたら、チャンドラからのメッセージが端末に届く。
メッセージの内容は、このままずっと記憶が戻らなければ離婚に応じるというものだった。
娘は共同親権で育てさせてもらいたいこと、どちらと同居するかは娘の意思を確認して協議して欲しいこと、オーブの家はコノエが購入したものなので離婚となれば出ていくが物件を探す間は居させてほしい等とこれからの対応について簡潔に書いてあった。
もう離婚の話になるのかと少し驚く。チャンドラに対してナチュラル差別的な言動を取ってしまったのがそれ程ショックだったのだろうか。もしくは、本当はみんなが言うほど夫婦仲は良くなかったのかもしれない。
ふと思い立って、端末のハロ管理アプリを起動した。
このアプリについても開発者のハインラインから製作目的や使用方法について説明を受けている。
信じ難いことに、この小さな球形の護衛ロボは持ち主であるチャンドラに何らかの危害が加えられた場合オートで攻撃する機能があり、殺傷能力が極めて高い。その他、大概の物理攻撃を弾く小型のリフレクター機能、携帯端末と同等の通信機能、GPSによる現在位置の把握、更には常時録音機能に録画機能まである。
ミラージュコロイドは十二年経った今でも高価なステルスシステムだったし、その他機能の攻撃力の高さはMSにつけてもおかしくない。気になって開発費を尋ねたがアップデートし続けているしMS二機分はゆうにかかっていると回答され、しかもそれらはコノエが支払ったと言われてなぜそんなことに大金を注ぎ込んだのかと遠い目になった。
しかもハロはチャンドラのバイタルを把握して健康状態をモニターすると同時に周囲の詳細なマッピング機能、設定した距離から離れないプログラムまである。これで常時録音されればプライベートなんてあったものではない、完全にチャンドラを監視下に置いている状態である。
娘やハインラインが言うにはチャンドラは納得してハロを持ち運んでいるらしいが
…
どういう神経をしているのだろうか。
悪趣味な機能をつけた理由が彼女の監視以外に見出せない。ナチュラルでありながらザフトの設計局からオファーされてプラントに招聘されているし、ハインラインの態度から見ても有能な人材であるのは確定的だ。
仲睦まじい夫婦関係は演技で、実際は利用価値が高い彼女の弱味を握って言うことをきかせようとしていた可能性もある。
それならチャンドラがすぐに離婚を打診してきた理由にも納得できる。
とりあえず保存されている会話ログを聞いて関係性がわかるような内容がないか走査してみるが、チャンドラがコノエとの仲を惚気ているような内容だったり、娘と談笑しているログしか出てこなかった。
昨日から今日にかけての新規ログもあったので何かヒントになるかもしれないと、再生アイコンをタップする。
最新のログは数時間前、おそらくこのハインライン邸に戻った直後に録音されたデータを再生すると、ハロのスピーカーからチャンドラの声が聞こえてきた。
『アレクセイが自分を好きになってくれたのは奇跡で、多分最初は気の迷いだし。いろんな偶然が重なってそうなっただけで、もう一回好きになってもらえる自信なんてあるわけないじゃん? 天パのモブチビメガネのナチュのオバさんはどう頑張っても二度目の奇跡を起こせる訳ない
…
思い出してくれる保証もないし、そもそも私のことが嫌になったから忘れたんじゃないか? うん、
…
多分そうだ。だから多分すぐ離婚って事になると思う
…
』
チャンドラの声はだんだんと萎んでいき、最終的に涙声になった。
『いやコノエさんに限ってそりゃないだろ。脳に異常は無かったしすぐ思い出すんじゃないか?むしろお前がんな事言ってたってのを記憶が戻ったコノエさんが後で知ったら大変なことになりそうなんだが
…
』
一緒に居るらしいノイマンの慰める声には少し呆れが混じっているように感じる。
コノエの記憶はすぐに戻るし、コノエがチャンドラを手放さないと確信している様子だ。
『別れたいってわけじゃないんだろ?』
『そりゃ、別れたくなんかないけどぉ! でも今のアレクセイは知らない人みたいで、怖いし
…
何でこんなのが嫁なんだろうって目で見られてめちゃくちゃへこんだ
…
ほんとにキツかった』
『んー
…
そうだよなぁ。とりあえずビールでも飲もう』
『飲む
…
飲まなきゃやってらんねーよな
…
』
『そうそう』
ここで、ナタルの声がして二人が呼ばれて会話が途切れた。子どもを交えての雑談になったので一旦止める。
ハロアプリを落としてアルバムアプリを開き保存されているデータを眺めながら考える。
あのナチュラル、身の程は理解しているようだが、コノエの事が好きなのは確からしい。
ハインラインや娘が言うには、妻を溺愛するあまり、四六時中監視するような護衛ロボを持たせていた十二年後の自分。
全く信じられなくて、もしかして何か特別な理由があって結婚していたのだろうかと懸念していたが、その様な状況でもない。
ならば自分は本当に純粋にパッとしないナチュラル女性に傾倒していたのだろうか。もしかして本当に身体の相性が良いとか? 軍で働くのが嫌になって他国に籍を移すための結婚だった可能性は?
色々と考えながら深夜になり今日一日色々なことがあって情報量の多い日だったな
…
と思いながらいつの間にか眠ってしまった。
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