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tonami
2025-11-17 20:08:29
11997文字
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ラブレター・フロム
'25⚔️誕。航海ラブレターの続き
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浮上した途端に落とされた紙を咄嗟に掴み取る。宛名は確かに自分のもので、差出人はなかった。けれど、流れるような筆跡には見覚えがあった。
慌てて、できるだけ丁寧に封筒を開く。中には紙と、写真が一枚。なるほど、こちらと同じ手法を取ったらしい。写真から取り出せば、鮮やかなカラーには一振りの刀。ワノ国で新しく手に入れたそれ。
『共に在るのなら何処へでも』
「──、っ!!」
息を呑む。手紙の意図は、正しく伝わっていた。その上、愛刀の写真が、地獄の王の名を持つ刀がそうであるのなら。
目の前がぼやけて、咄嗟に手紙を避けた。もはや宝物に等しいそれを濡らすわけにはいかない。丁寧に丁寧に懐にしまいこむ。あとで専用の入れ物を用意しなければ。返事とはいえ、初めてのラブレターだ。大事に保管しておきたい。
「あー
……
会いてェ
……
」
離れている期間が長いから、いくら一緒にいても足りなかった。こればかりはどうにも仕方がない。互いにまだやるべきことが残っている限りは、いつまでも一緒にいるわけにはいかない。
でも、と思う。もし、互いにやるべきことを達成したら。野望も目的も果たして、ただのふたりの人間として過ごせるようになったのなら、その時は。いっとう愛おしい恋人を、真っ先に迎えに行こうと、ひそやかに決意する。
──お前と共にいるのであれば、たとえ地獄でも。
道行がどうであろうと、ゾロが傍にいてくれるのであれば、それがなによりもの幸いだった。
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