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煩悩
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カラキョウいろいろ
カラキョウSSのまとめ
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✎¦黒猫キョウヤくん
おれはキョウヤ。くろねこ。カラスバさんていう、強くてやさしくて、ちょっぴり怖い人の元で暮らしてる。
この世界にはどうぶつのほかに、ポケモンっていう強くてかっこいい生き物もいる。カラスバさんはたくさんのポケモンと暮らしているけれど、おれがよく世話になっているのは、ペンドラーさんとロズレイドさん。おれが高い所に登って降りられなくなっても、すぐに助けにきてくれる。
ポケモンは、戦う。おれは、戦わない。ポケモンは、ご主人を守る。じゃあ、おれはカラスバさんの何を守ればいい?おれは悩んだ。悩んで悩んでたどりついたのは、カラスバさんの健康を守る、という答えだった。
「ゴハン食べましょう?」
「んー?どないした?眠たいん?」
「ちがいます、ゴハン」
「せやなあ、明日は晴れるとええなぁ」
「晴れるおまじないしておきます、ってちがう!そうじゃなくて!」
ゴハン!ゴハン食べてよカラスバさん!カラスバさんは、昨日から何も食べてない。おれとペンドラーさんたちのゴハンだけ用意して、お仕事の部屋にこもりっきりだった。だから、お腹ペコペコなはずだ。お腹と背中がくっついちゃうかもしれない。そんなの、おれが許さない。
「ゴハン!おれの分あげる!」
「今日もお喋りが上手やねぇ」
「お喋りしてない、ほら、ちゃんと食べて?」
「オレの指舐めてもなんも出ぇへんよ」
「
………………
」
「えっなに?急に黙らんといて」
じとーっとカラスバさんのお顔をにらみつけても、カラスバさんは何も分かっていないようだった。ギャラドスさんとアーボックさんになんとかしてもらった方が話は早そうだ。
「ゴハンはもういいです、休憩しましょ?
ちょっとだけ、おやすみしましょう?」
「尻尾がぼわぼわやん、何怒っとるん?」
「怒ってません、このおれを放ってお仕事してるカラスバさんなんて、きらいです」
「ごめんやん〜美人さんなんやから、そう怒らんといて」
「びじんさんじゃなくて、いけめんと言ってください」
「ええ子やからお仕事の邪魔せんとって?な?」
カラスバさんが、おれのあごをこしょこしょと撫でた。思わずゴロゴロと喉を鳴らしてしまって、おれは少しはずかしくなった。
「やめてください!!!その手にはのりません!」
「ほんなら、オレの膝乗り それで我慢しなさい」
「
…………………………
」
「せやからなんで急に黙んねん」
もう、カラスバさんにあれこれ言うのはやめた。何を言ってもおれの言葉は伝わらないみたいだ。おれはカラスバさんのひざの上にとび乗り、体を丸めてひるねの用意をした。もう知りません“コイツを起こしたら悪いから”って、いつもみたいにこのイスから動けなくなればいいんだ。ふん、とそっぽを向くおれをよそに、カラスバさんがゆっくりと背中を撫でた。あったかいカラスバさんの手の中で、ほろほろとねむりにおちていく。カラスバさん、おれが起きたら、いっしょにゴハン食べましょうね。
***
「ジプソ、これ見てや」
「おや、キョウヤ様は寝てしまいましたか」
「おん、でな、この録画見て」
『なー』
『んー?どないした?眠たいん?』
『なー!』
『せやなあ、明日は晴れるとええなぁ』
『な〜な〜♪ んなーーー!』
「かわええやろ?」
「キョウヤ様はお喋りさんなんですね」
「せやねん、誰に似たんやろ」
「
……
失礼ですが、ボスに似たのでは?」
「あ?こんなに可愛いキョウヤが、オレなんかのどこに似てんねん」
「
……
お気づきでないようなのでこれ以上の言及は避けますが、ボスとキョウヤ様の会話が可愛すぎると組の中で話題ですよ」
「
……………………
?」
「急に黙るのやめていただけますか?」
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