来羅
2025-10-08 12:02:08
20988文字
Public サンプル
 

再来サンプル(風信)

11月16日スパークにて発行予定の転生俳優現パロです。以前ふせったーにて呟いていた話を文章にしました。
サンプルは全年齢ですが、本自体はR-18なのでご注意ください。

 生まれ変わっても──。
 最初に信一がそんなことを言い出したのは、まだ初等教育の四年目あたり、藍森に連れられて龍捲風のところへよく遊びに来ていた頃だった。
「おれね、うまれかわっても、祖哥哥にあいたい!」
 学校で輪廻転生の漫画が流行っているのだとかで、小さな体で目一杯背伸びして龍捲風の耳元で囁いた澄んだ高い声は、龍捲風の胸をくすぐり温かくさせたものだ。
「そうか。そのときはまたこうして遊びに来てくれるか?」
「とうぜん! 哥哥、だから、おれのことわすれちゃダメだよ!」
 やくそく、と差し出された小指に笑いながら指を絡めて「ああ、約束だ」と誓った日のことを龍捲風は忘れたことなどなかった。
 それから紆余曲折を経て、幼子は龍捲風の養い子となり、右腕となり、愛し子となってもなお、時折思い出したように言った。
『生まれ変わっても』
 あるときは、こうして一緒に糖水食べたい、だったり。
 あるときは、右腕として俺を側においてくれ、だったり。
 またあるときは、愛してる、だったり。
 軽い口調で、真剣な眼差しで、甘えた声で。
 その後に続く言葉は毎回違ったけれども、つまるところは、いつも同じだ。





『生まれ変わっても、あなたと一緒に、生きていきたい』