Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
いを
2025-09-24 21:12:45
3074文字
Public
タグ、掌編、その他
Clear cache
タグまとめ27
刀神
浮き島の魔法使い
それぞれフォロワーさんのお子さんお借りしています。
1
2
3
4
5
6
空の島では華々しい店や華やかな店員がたくさんいるのに、イゾルデといえば少々襤褸
――
、いや、かなりの襤褸の店に間借りをしている、のっぴきならない事情もさほどなく、ただただそこで細々と占い屋を500年程続けている。
占いを教えてほしいと数百年前にイゾルデをおとなった女性は、もはや立派な占い師である。それでも師匠としてはたまには心配をしてみたくなるものだ。
路地裏にある彼女の店をのぞいてみると、今はお客がいないらしい。
「ライラ」
「!?」
ぱっと顔を上げるそぶりをみせた。フードのむこうでは驚いた顔をしているのだろうと推測する。
「なんじゃ、師匠か」
彼女はほんのすこし身を屈め、ちらりとこちらを見上げた。綺麗な紫色の宝石のような色が暗がりでもよく分かる。
イゾルデもおなじように笑い、「見てもらおうと思ってね」と続けた。
「あれじゃな、抜き打ちというやつじゃ」
「そうだとも。それじゃ
……
なにについて占ってもらおうかな。今風にいうと
……
今日のラッキーカラー。いかがかな」
手もとにはタロットや水晶玉がある。きっと彼女はていねいに使い込んでいるのだろう。
「今日は透明、と出ておる。何色、ではなく透明じゃ」
「透明か」
先に自分で占うという意地の悪いことはしていない。占い師は自らを占わないのだ。視線を上げると、透明な雫が落ちてきた。
「雨か。幸先の良い一日になりそうだ。ライラ、ありがとう」
雨は草木をうるおわせ、成長の糧となる。彼女に視線を戻すと、深く笑んだ。
「よい占い師になってくれて、わたしはうれしい」
1
2
3
4
5
6
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内