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万丈
2025-09-05 09:26:58
4201文字
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小説
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その熱を知ってしまったから
【AI生成】【二次創作】【R18】【天空戦記シュラト】
インドラ×ミトラ【第3話】
三本立てですよ。
湯殿の一件で、妙に手馴れていたミトラ様の秘密と、初めて肌を重ねた後のインドラ様の変化。
ラブラブH。
前の話→
雨宿りと、触れたい衝動
関連の話→
見守る会
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第一章:手のひらの残像
インドラと私が、まだ互いの気持ちを確かめ合う前のこと。
私の心は、とうの昔に彼への想いで満たされていた。だが、それを告げる勇気も、関係を壊す覚悟も、当時の私にはなかった。
友情という名の薄い膜を隔てて、私はただ、焦がれるように彼を見つめるだけの日々を送っていた。
想いは、夜ごと募る。
自室の寝台に一人横たわり、目を閉じれば、そこに浮かぶのはいつもインドラの姿だった。
訓練で汗を流す、逞しい背中。
私にだけ時折見せる、子供のような屈託のない笑顔。
そして、あの灰色の瞳。普段は冷静沈着なその瞳が、私を見つめる時だけ、わずかに熱を帯びる瞬間。
その全てが、私の心を締め付け、身体の芯を疼かせた。
その夜も、私はインドラへの渇望に耐えかねていた。
日中の合同訓練で見た、彼の汗ばんだ首筋が、脳裏に焼き付いて離れない。
私は、そっと自らの寝間着の合わせ目に手を入れた。
「インドラ
……
」
吐息と共に、その名を呼ぶ。
ここには誰もいない。この想いを知る者は、私一人だけ。
私は、目を閉じたまま、頭の中で完璧な幻術を編み上げていく。それは、誰にも見せることのない、私だけのための幻。
目の前に、インドラがいる。
彼が、熱を帯びた瞳で、私を見つめている。
そして、その手が、私の頬に触れる
――
。
現実の私の指先が、自身の火照った肌をなぞる。
それはインドラの手だ、と強く念じる。
幻のインドラの唇が、私の首筋に吸い付く。
現実の私は、その想像だけで背筋を甘い痺れが駆け上がり、小さく喘いだ。
「ん
……
っ
……
」
私の右手は、既に熱く昂った自身の欲望を捉えていた。
だが、それはもはや、私自身の手ではなかった。
これは、インドラの手だ。
彼の、剣を握る硬く、節くれだった指が、私の熱を優しく包み込んでいる。
「ぁ
……
インドラ
……
」
私は、幻のインドラがすぐ傍で私を見ていると想像しながら、ゆっくりと指を動かし始めた。
彼なら、どうやって私に触れるだろう。
最初は優しく、先端をなぞるように。
そして、私がもっと欲しがれば、少しだけ力を込めて、根元から扱き上げるように。
彼が私の反応を確かめながら、愉しむように。
その全てを、私は完璧に幻視し、自らの手で再現していく。
「は
……
っ、ぁ
……
、もっと
……
」
背徳感と、孤独な快感が、思考を溶かしていく。
目を閉じれば、そこはもう私の寝室ではない。インドラの腕の中だ。
彼の匂い、彼の体温、彼の吐息。その全てを、私は完璧に感じることができた。
私の幻術は、もはや現実と区別がつかない。
やがて、堪えきれなくなった熱が、私の手の中でほとばしった。
「はぁ
……
っ、ぁ
……
インドラ
……
っ」
虚空に、彼の名を呼びながら、私はシーツの海に沈む。
後に残るのは、深い充足感と、それ以上に深い孤独感。
手のひらに残る、生々しい熱の残像。
それは、決して本物にはならない、私の叶わぬ想いの証だった。
「いつか、本当に
……
」
いつか、本当に、この手で彼に触れられる日が来るのだろうか。
そんな儚い願いを胸に、私はそっと目を閉じた。
これが、来る日も来る日も繰り返される、私の秘密の儀式。
だから、あの湯殿で初めて彼の熱に触れた時、私の指が、まるでずっと前から知っていたかのように動いたのは、当然のことだったのだ。
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