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ムクロジカ
Public
Skeb
【Skeb】納品物
『ソープスクール』 現行未通過×
Skeb感謝 HO2さんのSS
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この水族館は基本一本道になっており、順に巡ることで楽しめる形となっている。その途中には休憩所の扱いとして喫茶店があり、夏は冷たいアイスと飲み物で落ち着けるのだ。
「ん〜
……
」
メニュー表を見つめながら、フィルアーは唸る。付箋で『期間限定!』と付け足されたアザラシを模したアイスは、非常に可愛らしくまた美味しそうなもの。だがその傍に載っているイチゴ練乳のかき氷は、色合いからして酷く彼女の好みである。
限定品と通常品。どうせ滅多に来ないのだから、限定品を頼むべきか。いいや、来ない故に通常品を選ぶべきか。
「悩んでんのか?」
「やっぱ限定って言葉には惹かれるし
……
でもこっちのも美味しそう
……
」
「ふぅん」
後ろから覗き込んでいたアユムが、顎に手を当て考え込む。そしてフィルアーの横へ移動し、カウンターの店員に手を上げて告げた。あまりにも自然に、それが当然だと語るように。
「これとこれ、それぞれ一個」
「え」
フィルアーの視線を取り合っていた品物二つを、アユムは平然と指で示す。店員は「承知しました〜!」と笑い、注文に取り掛かる。しばし呆然としてから、彼女は意図に気付いて頬を少し膨らませた。
彼は悩む彼女に、その両方を取らせたのだ。それは善意と言うよりは、フィルアーの意識を向けられ続けているメニュー表に対する僅かな嫉妬もあったが。それでも彼女にとってそれが、所謂『かっこいい』行為に当てはまることは確かで。
「
……
ずるい男」
「ふはっ、カッコいい男の間違いだろ?」
意地の悪い顔で、彼はフィルアーと指を絡ませる。やがて届いた二つの甘味は、どちらもフィルアーにとって美味なものであった。
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