Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
和泉 小夜
2019-08-16 22:13:22
3081文字
Public
Clear cache
かみさまのおはなし(燭台切と太鼓鐘)
初出 18/09/21 00:52 Caravel
1
2
3
4
5
6
[NEWPAGE]
「ねぇ。確か、きみは僕の所有物なんだっけ?」
「つまり、僕の命令なら。どんな内容も拒まないということかな?」
『そうだ。俺は、貴方に逆らうなどという考えを持ち合わせてはない』
『だから、どんな命令でも下してくれ』
「そう。それじゃあ命令するね」
「僕が折れたり、此世に飽いたら一緒に死んでよ」
「きみは、僕の暇潰しになってよ」
「ずうっと、僕と一緒に生き続けて」
「きみが僕より先に折れることは許さない、僕より先に死ぬのは駄目だよ?」
「僕と一緒に死ぬ覚悟や勇気があるのなら、それを僕と一緒に生きることに使ってよ」
「僕からの命令だもの、いいこのきみなら聞けるよね?」
『
……
そうだな。貴方の命令なら、それに従おう』
『俺は決して、貴方より先に折れたりなどしない。自殺もしない』
『貴方が先に折られたら、折れた貴方の本体と共に水底へと沈もう』
『貴方が此世に飽いたなら、ふたりで何処か遠くへ行こう』
『冥土も常世も退屈させない。ずっと貴方と一緒に居るよ』
「ありがとう。きみは、いいこだね」
『別にイイコではないさ。相手が貴方だからだよ』
矢張り甘いな。俺が死なぬ様にと、命令など。
貴方が此世に飽いたりすることなど、無いくせに。
決して自害が出来ぬ呪いを、俺にかけて。
嗚呼、でも、俺は。呪いでも。貴方から。貰えて、嬉しいと。幸せだと。
これで俺は死ねなくなってしまったけれど。
貴方と共に居られるなら。生きることも存外、悪くはないかもしれない。
そう思える程に、貴方が大好きで、貴方を愛していて、貴方に恋い焦がれているのだ。
1
2
3
4
5
6
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内