和泉 小夜
2019-08-16 22:13:22
3081文字
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かみさまのおはなし(燭台切と太鼓鐘)

初出 18/09/21 00:52 Caravel


太鼓鐘貞宗は燭台切光忠を、神として敬い崇め拝している。
ずっと隠し通すつもりだったが、些細なことから露呈した。

本当に、些細なことから。嗚呼、思い出したくも無い。

あの人は何も云わなかった。いや、云えなかったのかもしれない。
正直に云えば、露呈した原因の五虎退吉光を折りたい。
本当に折ったら、あの人は、薬研通吉光は。
何と云うだろうか。何を思うだろうか。実際には折らないが。

さて、どうしようか。知られてしまったからには、死んでしまおうか。
そう考えている時に、あの人に呼ばれた。

『なぁに?どうしたの?』
「呼び出してごめんね。ちょっと、きみに話が有ってね」
『別に謝らなくても良いよ。暇だったしさ』
「そう、それはよかった」
『あの時の話だろう?分かっているよ』