Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
すだ
2025-08-18 21:10:35
7577文字
Public
婿スバカグ
Clear cache
ある日のデートまたは休息
舞手カグヤ婿スバル。
絆レベルは4くらい。
働きすぎのスバルと喧嘩した、働きすぎのカグヤが仲直りしてお休みする話。
投稿者による幼少期の妄想があります。
こんなの書いてますけど、一番ワーカーホリックなのはタクミさんとクサツさんですよね。
#スバカグ
1
2
3
4
5
スバルが行き先に選んだのは、里から少し離れた丘にある巨木の下だった。
夏の里は暑いとはいえ、日陰は風が吹くと過ごしやすい。
ふたりと1匹は木陰の下に腰掛け、ひと息ついた。
水筒から水を飲み、空を見上げる。
潮騒の音が遠くに聞こえる。
「今日もいい天気ですね」
「そうだね」
「風が気持ちいいな! ふぁー」
「モコロンったら、もう眠くなったの?」
「仕方ないだろ。ここまで来るのに結構かかったから疲れたんだよ」
「飛んでるだけなのに
……
」
「飛んでるだけじゃねえ! ちゃんと運動してるんだよこれでも!」
「まあまあ」
じゃれ合うふたりをスバルが宥める。
「まあいいや。オイラは早速寝るぞ!」
そう言うとモコロンは丸くなる。程なくして寝息が聞こえてきた。
モコロンに倣ってスバルが仰向けに寝そべると、カグヤも隣で横になる。
「あ、あの雲モコロンに似てない?」
スバルが空を指差すとカグヤも同意した。
「そうですね、ふわふわもこもこしているところがそっくりです」
「雲って色々な形があって、見てると全然飽きないんだよな」
「スバルは小さい頃もあの雲は何に似てるって教えてくれましたね」
「訓練中にお腹が減ったときは、食べ物にしか見えなくて辛かったな
……
」
「涙目になってましたよね」
「そうだっけ!?」
しばらく他愛もない話が続いたが、疲れていたのかいつの間にか寝てしまったようだ。
スバルが目を覚ましたときには、陽はかなり高く昇っていた。
隣のふたりを見ると、まだ気持ちよさそうに寝息をたてている。
カグヤの隣で丸まっていたモコロンは、今や仰向けで口を半開きにしながらイビキをかいていた。
対してカグヤは横向きになり丸まって静かに眠っている。
よほど疲れていたのだろう、スバルが身じろぎしても全く目覚める気配が無い。戦いに出ているときは、仮眠中少しの物音でも目を覚ますのに、不思議なものだ。
信頼してくれているのかな。
そう思うとくすぐったい気持ちになる。
彼女の凛とした美貌は鳴りをひそめ、寝顔には少しあどけなさが残っている。
幼い頃の面影を見つけて、スバルは知らず笑顔になった。
変わったこともあれば、変わらぬものもあるのだ。
太陽が昇り切り昼になろうかという頃、スバルはカグヤに声をかけた。
「カグヤ」
何度か名を呼ぶと、ううん、と彼女が声を上げた。
「スバル
……
?」
「そろそろお昼だからご飯にしよう? モコロンを起こしてもらっていい?」
「あれ
……
。私寝ちゃってましたか?」
「うん、よく眠ってたよ」
「そうですか
……
」
寝ぼけ眼だったカグヤが、途端にぱちりと目を開けた。
「え! ってスバル! もしかして私の寝顔」
「え? ああ見てない見てない」
「その返事は絶対見てます! どうして起こしてくれなかったんですか!」
「ぐっすり寝てるから、かわいそうかなって」
「そんなこと気にしなくていいんですよ!」
「何でそんなに怒ってるんだよ? 子供の頃からお互いの寝顔は何度も見てきてるだろ?」
彼女の怒る理由が全く分からないスバルに問われ、カグヤはぐっと言葉に詰まった。
「
……
恥ずかしいじゃないですか」
「何で?」
「
……
っ! 口を開けて寝ていたり、寝癖がついたりしてるのをスバルに見られるのは嫌なんです!」
「な、なるほど」
真っ赤な顔でまくし立てられ、スバルは面食らいながら頷いた。
どんな姿で寝ていてもカグヤは可愛らしいと思うが、本人が嫌がるなら仕方ない。これがお年頃というやつか。
「ごめん、次から気をつけるから機嫌直して」
「
……
」
「あのー、カグヤさーん?」
「ふあぁー、よく寝たー」
起きてきたモコロンが、二人の緊迫した空気に首を傾げる。
「お前たち、仲直りして休息しに来たんじゃないのか? 何でまた喧嘩みたいになってるんだよ?」
1
2
3
4
5
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color