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すだ
2025-08-18 21:10:35
7577文字
Public
婿スバカグ
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ある日のデートまたは休息
舞手カグヤ婿スバル。
絆レベルは4くらい。
働きすぎのスバルと喧嘩した、働きすぎのカグヤが仲直りしてお休みする話。
投稿者による幼少期の妄想があります。
こんなの書いてますけど、一番ワーカーホリックなのはタクミさんとクサツさんですよね。
#スバカグ
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一方カグヤは、春の里のいろは茶屋にてしばしの休憩中だった。
「カグヤさん、元気ないね? っていうか怒ってる? 何かあったの?」
そういろはに聞かれたカグヤは、口に運んだ三色だんごを飲み込むと呟いた。
「スバルと喧嘩しました」
「へー! あんなに仲良いのにスバルくんと喧嘩することあるんだ。理由とか聞いてもいい?」
「
……
です」
「え? なんて?」
「スバルったら働き過ぎなんですよ!」
飲み干した湯飲み茶碗を椅子に力強く置くと、なるほどー、といろはが唸った。
「わたしからすると、カグヤさんがそれを言う? って感じだね」
「いろはさんこそ人のこと言えないですよね?」
半眼でカグヤが聞き返すと、いろはは力強く頷いた。
「そうなんだよねー、わたしたち働き過ぎじゃない?」
でもさ、といろはが笑う。
「みんなの笑顔を見てるとさ、やめられないんだよねー」
「
……
そうですね、分かります」
きっと3人とも、困っている人を放って置けない性分なのだ。誰かが笑顔になってくれると、嬉しい。
「だからわたしは、休みの日には思いっきり自分の好きなことをしてるよ。すずと遊んだり、本を読んだり、クサツ温泉でゆっくりしたり、ヤチヨさんのところでご飯を食べたりね」
「素敵ですね」
「ありがとう。でもカグヤさんは4つの里の里長だから、中々休めないんだろうね。わたしはスバルくんもだけど、カグヤさんのことも心配だよ。たまにはゆっくり休んで欲しい。きっと他の里の人も同じように思ってるんじゃないかな。思い切ってお休みしちゃうのもいいんじゃない?」
「ありがとうございます、いろはさん」
「スバルくんと早く仲直りできるといいね!」
「う
……
。がんばります
……
」
いろはに見送られながら茶屋を後にする。
先程いろはに「カグヤさんってスバルくんのことになると途端に子供っぽくなるよね。小さい頃から知ってるからなのかなあ?」と言われたことを思い出し、カグヤは眉根を寄せる。
いつも大地の舞手としてしっかりしないと、と気を付けているつもりだった。
スバルの前では、つい幼い頃の自分が出てきてしまうのかもしれない。
「今後は、より一層気を引き締めていかなければいけませんね。そのためにも、ゆっくり休まないと
……
あれ?」
「どうしたー?」
考え込んでしまったカグヤに、モコロンが不思議そうに尋ねる。
「休むって、どうやってするんだっけ?」
「な、なんだってー!?」
困ったカグヤは仰け反っているモコロンに詰め寄った。
「モコロン、どうすればいいと思う?」
「オイラ!? うーん、オイラは竜だから人間のことは分かんないなあ
……
。ごめんな相棒」
「そうだよね
……
」
どうすればいいか分からないまま、その日は過ぎていった。
翌朝。
結局カグヤひとりでは答えは見つからず、休むことの難しさに頭を悩ませながら彼女は夏の里を訪れた。休まない三人衆のひとりであるスバルの様子を見るためだ。
どうせ今日もせっせと働いているに違いないとツバメの店を訪れたカグヤだったが、ツバメに『スバルはお休みだよ。あんたも少しは休んだらどうだい?』と言われ驚愕した。
あのスバルが休んでいる。置いていかれた気持ちになってカグヤは途方に暮れた。
とぼとぼと夏の里の通りを歩く。だが待てよ、とカグヤは気が付いた。スバルのことだから、休むと言いながら人助けで一日が終わってしまうのではないか?
やはり様子を見に行こうとスバルの姿を探す。幸い夏の里は他の集落より小ぢんまりとしているため、スバルはすぐに見つかった。
声をかけようとしたカグヤだが、ここ数日の彼に対する自分の態度を思い出し口を噤んだ。どうやって声をかけようか。もういっそのこと謝るべきか? いやいや、自分は悪くないはずだ。悪いのは休まないスバルの方で
……
。
「いいかげん声かけろよ
……
。何分こうしてると思ってるんだ?」
モコロンの呆れた声もカグヤには聞こえなかった。
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