万丈
2025-06-22 22:46:12
4248文字
Public 小説
 

永遠の静寂

【AI生成】【二次創作】【R18】【天空戦記シュラト】
※アカラナータ×インドラ様(第四話)
コメ欄に後書きアリ。
🔄2025/06/30
第三話→虚ろな瞳、独占の楔
前の話→静寂の共有
次の話→雷帝と那羅王


どれほどの時間が過ぎ去ったのか。
戦いは、さらに激化している。
インドラは、再び中央の水晶球の前に立っていた。球の中では、既に激しい戦いが佳境を迎えていた。インドラは、ただ淡々と、表情を変えることなくその戦況を見つめる。

その、燃えるような黒い光が、突如として激しく揺らいだ。
何かが起きた、強大な光がアカラナータのそれに干渉する。龍王リョウマの光流が爆発した。
インドラの表情は変わらない。ただ、無感動にその光景を見守るだけだった。

そして――ふつり、と。

まるで遠い世界の蝋燭の火が、不意の風に吹き消されるように。水晶球の中で、アカラナータを象徴していた黒い光が、完全に途絶えた。

刹那、インドラの胸を、心臓を直接抉り抜かれるような鋭い痛みが貫いた。世界から、音が消えた。吹き抜ける風の音も、自分の呼吸の音さえも聞こえなくなる。インドラは、自身のその反応に困惑した。

(これは……

獣牙三人衆は、ただの駒だ。八部衆の数を削り、世界を混沌に導くための、捨て石に過ぎなかったはずだ。
駒が一つ、盤上から消えた。ただそれだけのこと。計画に大きな支障はない。
なのになぜ、これほどまでに胸が痛むのだ。

この痛みは、なんだ。

その時、インドラは初めてはっきりと気づいてしまった。いつの間にか、アカラナータはただの駒ではなくなっていたのだ。
あのやかましく、単純で、そしてひたすらに真っ直ぐな獣が、自分の凍てついた心に、わずかな温もりを灯していたことに。

ほんのわずかな間、芽生えかけたのかもしれない、情という名の温もり。アカラナータが「戻る」と約束した未来への期待。それらが全て、彼の死と共に、音もなく砕け散り、消え去った。


インドラの心は、再び沈んでいく。以前よりもさらに深く、光の届かない、絶対の闇へと。
彼の灰色の瞳から、揺らぎも、怒りも、悲しみも、全ての感情の色が完全に消え失せる。

玉座に座すその姿には、完全な静寂と闇が満ちていた。